ファーウェイの中国市場スマホ販売台数が46カ月ぶりにアップル上回る―香港紙

Record China    2024年10月15日(火) 9時30分

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ファーウェイの中国市場での8月のスマートフォン売り上げ台数が46カ月ぶりにアップルを上回った。中国では自国ブランドのスマートフォンが攻勢をかけ、外国ブランドは苦戦している。

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香港英字紙のサウスチャイナ・モーニング・ポストによると、華為技術(ファーウェイ)の中国市場での8月のスマートフォン売り上げ台数が46カ月ぶりにアップルを上回った。中国では自国ブランドのスマートフォンが攻勢をかけ、外国ブランドは苦戦している。

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ファーウェイのスマホの販売台数がアップルを上回ったのは、北京市に本社を置く民間調査会社の賽諾市場研究諮詢(CINNO)の発表でも、政府系シンクタンクの中国信息通信研究所(CAICT)の発表でも同じだ。CAICTはさらに、8月にはアップルなど外国ブランドのスマホの出荷台数が前年同月比で12.7%減で、自国ブランドは同26.7%増で2405万台に達したと表明した。

カナダのオタワに本社を置き、企業向けに知的財産権および技術関連のサービスを提供するテックサイツは、ファーウェイは第2四半期(4-6月)に、スマホ製品の単価も売上高も過去最高だったとして、その理由をMateシリーズやPuraシリーズといったハイエンド製品と、さらには折り畳み式スマホのMate XTが人気を集めたからと紹介した。またテックサイツは、ファーウェイにとって中国市場は「中核市場」であり、全世界のスマホ出荷台数の89%が中国国内向けと指摘した。

中国のスマホ市場では、多くの消費者が自国ブランドに引き寄せられており、自国ブランドのスマホは着実に勢いを増している。調査会社のIDCによると、2024年上半期におけるファーウェイの中国市場でのシェアは17.5%で、国内総出荷台数は前年同期比7.7%増の1億4000万台だった。


一方でアップルは第2四半期に中国大陸におけるメーカー別の売上台数ランキングで、トップ5から脱落した。IDCによると、中国大陸部におけるアップル製スマホの市場シェアは、14%以下に縮小した。またアップルの第2四半期における大中華圏(中国大陸部、香港、マカオ、台湾)でのスマホ売上高は、前年同期比6.5%減の147億3000万ドル(約2兆2000億円)だった。

アップルのビジネスに詳しい天風国際証券アナリストの郭明錤氏によると、アップルによるiPhone組み立て発注数は、これまでの市場予想と同じ水準だ。郭氏は16日の時点で、アップルのiPhone 16 Proの需要は予想された水準を満たしているとの見方を示した。ただし、Appleのティム・クック最高経営責任者(CEO)が中国における同社の長期的な見通しに対する自信を表明しているにもかかわらず、中国大陸部では新発売のiPhone 16の人気が高まり切らない状態だ。理由としては、同機種の人工知能(AI)のApple Intelligence(アップル・インテリジェンス)を利用できる機能が中国語に対応するのが25年になり、しかも中国では生成AIシステムが厳しく規制されていることなどが挙げられている。(翻訳・編集/如月隼人

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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