日本人の「台湾のここが嫌い」は交通事情、最も知っている人はテレサ・テン

Record China    2024年10月15日(火) 6時0分

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日本人を対象にこのほど行われた世論調査で、「台湾で最も嫌いな点」としては交通事情を選んだ人が最多だった。知っている台湾人では、歌手のテレサ・テンさんが第1位だった。

産経新聞台北支局長などの経験もあるジャーナリストの矢板明夫氏はこのほど、自ら設立した「印太戦略智庫(インド太平洋シンクタンク)」が行った、台湾と台湾海峡問題に対する日本人の認識についての世論調査の結果を発表した。調査実施は9月21日で、東京都、大阪府、札幌市、仙台市、横浜市、名古屋市、神戸市、福岡市の18歳以上の一般市民から3000件の以上の有効回答を得たという。

「アジアの中で、あなたが最も親近感を覚える国や地域はどれですか?」との質問に対しては、「台湾」と回答した人が55.0%で圧倒的に多かった。2位以下は韓国の14.9%、ベトナムの7.6%、タイの6.3%と続いた。中国は3.6%だった。

「あなたは台湾のどのような点が好きですか?」との質問に対して、最も多く選ばれたのは「日本に近くて親近感がある」が33.4%だった。「日本で災害が起こった際には惜しむことなく援助してくれる」が31.4%、「人々がとても親切」が22.0%で続いた。

「あなたは台湾のどのような点が嫌いですか?」に対しては「交通が乱れすぎている」が53.8%で、圧倒的に多かった。「物価が高い」(22.0%)と「空気が汚れている」(12.6%)が続いた。

「台湾を代表する有名人は誰だと思いますか?」の質問に対しては、「歌手のテレサ・テン」と回答した人が53.8%で圧倒的に多かった。「元プロ野球選手の郭泰源」は18.6%、李登輝元総統は16.7%、蔡英文前総統は7.0%、現職の頼清徳総統は4.0%だった。

矢板明夫氏は、固定電話を通しての調査だったために、回答者の年齢が高めであり、若い人が多く使う携帯電話で調査したならば、蔡英文前総統や頼清徳総統の知名度が高かったかもしれないと述べた。ただし、矢板氏は一方で、台湾の政治家は国際ニュースでしか日本人の目に触れないが、テレサ・テンさんや郭泰源さんは、テレビのバラエティー番組やスポーツ番組に頻繁に登場した時期があるので、日本でよく知られていると分析。また、日台間では民間交流が非常に重要であることが分かると論じた。

政治および軍事関連では、日本人回答者の71.2%が「台湾は独立国家」との考えを示し、中国の一部と考える人は8.2%だった。台湾海峡の情勢について「10年以内に戦争は発生しない」との見方を示した人は50%で、「衝突が起こるかもしれない」と考える人は23.6%だった。(翻訳・編集/如月隼人

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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