上海市交通委員会は5日の取材に対して、第7回中国国際輸入博覧会の開幕まであと30日となったことを機に、各種交通アクセスを確保するための作業がすでに全面的なラストスパートの段階に突入していると明らかにした。

タクシーに関しては、モバイル信用照会端末を導入するほか、小銭の両替サービスを提供することで、各種決済手段がスムーズに利用できるようにし、輸入博に参加する中国や海外から来たゲストに、より便利な移動と決済体験を提供できるよう準備が整えられている。

タクシー会社大手の「大衆」や「強生」は輸入博のために十分な車両を確保しているほか、海外発行のクレジットカードや非接触型モバイル決済、ストアスキャン方式・ユーザースキャン方式のQRコード決済などが利用できるモバイル信用照会端末を率先して導入している。

「大衆」タクシーの品質管理部の周驊カスタマーサービス主管によると、クレジットカードを習慣的に利用している外国人ゲストがタクシーに乗る際の決済を巡る問題を解決するべく、同社は今年4月、中国銀行と提携して、信用照会端末「中銀智慧付」を導入した。現時点で、タクシー約1000台に信用照会端末が取り付けられており、輸入博開幕までにその数は2000台にまで増える計画だという。また、輸入博閉幕後もタクシーで信用照会端末が利用できるようにするという。

その他、全てのタクシーに小銭の両替サービスを提供し、現金で決済する乗客、特に高齢者に便利なサービスを提供することになっている。（提供/人民網日本語版・編集/KN）