外国企業の重役、相次いで中国のIT企業に転職―中国メディア

Record China    2014年9月15日(月) 18時52分

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12日、マイクロソフトの張亜勤グローバル副総裁が15年間にわたる同社での勤務に終わりを告げ、中国検索サービス大手の百度に転職したというニュースが、中秋節の各メディアのトップニュースとなった。写真は小米の携帯。

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2014年9月12日、マイクロソフトの張亜勤(ジャン・ヤーチン)グローバル副総裁が15年間にわたる同社での勤務に終わりを告げ、中国検索サービス大手の百度に転職したというニュースが、中秋節の各メディアのトップニュースとなった。近頃、外国企業の重役が相次いで辞職し、中国のIT企業に転職しており、関心が高まっている。ある分析によると、張亜勤氏の辞職は、マイクロソフトがモバイル時代に勢いを失いつつあることと無関係ではないという。中国新聞社が伝えた。

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中国の電子商取引大手アリババ・グループの最高経営責任者(CEO)ジャック・マー馬雲)氏はかつて、「重役の辞職は、報酬が少なすぎるか、不当な扱いを受けたかのどちらか」と語っている。外国企業の重役の報酬はかつて、中国企業と比べると天と地ほどの差があった。しかし、長年の経済成長を経た今、中国の賃金も大幅に上昇し、外国企業の重役の賃金もそれほど魅力的ではなくなった。中国のIT企業が急発展する一方で、グローバル企業の資本・技術・賃金面のメリットが失われつつある。昨年より、マイクロソフト、グーグルサムスンなど大手外国企業の重役が相次いで辞職しており、起業するか、あるいは百度・アリババ・小米科技(シャオミー)といった中国のIT企業に転職している。

▼マイクロソフトアジア工程院の張宏江院長が金山軟件のCEOに

中国最大のソフト開発販売会社のひとつである金山軟件は2011年10月19日、同年10月24日より、マイクロソフトアジア工程院の張宏江(ジャン・ホンジアン)院長をCEOに迎えることを発表した。

張宏江氏は転職を決めた理由について、「中国経済は20年あまりの発展を経て、国内企業に重要な土壌を提供し、人材の大規模な流動の時期を迎えた。グローバル企業の大規模な発展も、中国の科学研究にチャンスをもたらし、中国の人材育成を後押しした。中国には大きな市場がある」と語った。

▼IBMの範宇副総裁がIT大手・浪潮集団のCEOに

2013年6月、IBMの範宇(ファン・ユー)副総裁が辞職することが発表された。翌年の2014年7月には、範氏が中国の老舗IT大手・浪潮集団のCEOに就任することが明らかとなった。

スノーデン事件以来、中国政府・金融業界などは、国産メーカーのサーバーやソリューションなどの製品・サービスを使用するようになった。範氏は浪潮集団を率いてこれらの重要市場における飛躍的発展を目指すことが予想される。

▼グーグル・アンドロイド担当幹部のヒューゴ・バラ氏が小米の副総裁に

スマートフォンメーカーの小米は2013年8月29日、グーグル社でアンドロイド部門を統括していたヒューゴ・バラ氏が10月初旬に小米の副総裁となることを発表した。

バラ氏の退職については、ある職場恋愛が原因となったとの噂がある。グーグルの共同創業者であるセルゲイ・ブリン氏が、バラ氏の元彼女と恋愛中だというのだ。しかしバラ氏は今回の転職について、「小米公司への転職は、熟慮した上での決定。私にとって、一生に1度のチャンスであり、夢のようなポスト。グーグルと肩を並べる重要なグローバル企業を一から創造していきたい」と語った。

▼グーグル人工ニューロン研究プロジェクトの発起人・呉恩達氏が百度研究院へ

百度は2014年5月19日、グーグルの人工ニューロン研究プロジェクト(コンピューターに人間の脳の学習過程を模倣させるプロジェクト)の発起人であり、人工知能分野の著名学者である呉恩達(Andrew Ng)氏を百度の首席科学者として迎えることを発表した。呉氏は百度研究院を総括することになる。

呉氏が百度に加入すれば、百度で同様の研究プロジェクトを推進する可能性がある。

▼グーグル広報担当のジェーン・ぺナー氏がアリババ副総裁に

アリババは2014年7月31日、ジェーン・ペナー氏を副総裁(投資家広報業務担当)に迎えることを発表した。ぺナー氏はかつてグーグルの広報を担当しており、世界的に投資家との信頼を築く上で豊富な経験を有している。

業界関係者は、「業務のグローバル化加速と、管理の枠組み・形態の多元化に伴い、アリババのグローバル人材のニーズが高まっている」と分析する。ぺナー氏の加入により、アリババは米資本市場における人脈資源を手にした。これは上場の成功を後押しするものとなる。

▼マイクロソフトの張亜勤グローバル副総裁が百度総裁に

2014年9月10日、マイクロソフトの張亜勤(ジャン・ヤーチン)グローバル副総裁が百度の総裁に就任し、新興業務を担当することが発表された。

モバイル部門の大規模なリストラ、独占禁止調査、MSNの中国市場撤退など、マイクロソフトの中国での業務は数多くの壁に突き当たっている。張氏は百度のロビン・リー(李彦宏)CEOと同じく技術畑出身でいずれも山西省出身だ。技術を原動力とする百度は、張氏により良い発展の場を提供する。(提供/人民網日本語版・翻訳/SN・編集/武藤)

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