飼育動物が極端な肥満で動物園に「全国模範養豚場だ」とのツッコミ―中国メディア

Record China    2024年10月7日(月) 9時0分

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動物園

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「全国模範養豚場だ」―。中国では、四川省攀枝花(はんしか、パンジーホワ)市内にある攀枝花動物園を、こう皮肉るネット投稿が目立つようになった。ネットに投稿された飼育動物が、いずれも異様に肥満しているからだ。中国メディアの北青網が伝えた。

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同動物園で撮影されたというクマやヒョウの画像を見ると、たしかに異様に太っている。攀枝花動物園の飼育動物の肥満はかつても注目されたことがあり、3月には飼育されているヒョウが「豹警官」と呼ばれて人気を集めた。「豹警官」とは、ディズニーのアニメ作品の「ズートピア」に登場する「ドーナツが大好物でチーターとは思えないほど太っている」とされるクロウハウザーの中国語の呼称だ。


攀枝花動物園の職員の一人は飼育動物の肥満について、「飼育場所が狭く、動物の活動に制限がある。動物はよく食べて動くことが少ないために、徐々に太っていく」と説明した。

北青網記事によると、世界動物保護協会にも所属する専門家の孫全輝博士は、「ヒョウは大型のネコ科動物で、野生状態での活動面積は数十平方キロメートルに達する。動物園の空間は非常に限られており、運動の必要性を満たすことは難しい」「動物園のヒョウは体力を使って食べ物を探す必要もなく、飢える恐れもないので、栄養過剰や体重超過になりやすい」と説明した。


ネットでは、攀枝花動物園が飼育する動物の太り方は尋常ではないとして、身体機能の低下や病気を心配する投稿も寄せられた。動物園職員はこの問題について、「専門の獣医が動物の定期的な健康診断を行っている」「最近の健康診断によれば、動物の体調はいずれもかなり良好」と説明した。


動物園側は、飼育舎の構造を改善して動物がより多く動き回れるようにしたり、ヒョウに餌をやる際には高い場所に牛肉をぶら下げて、飛びついて餌を得るなどの工夫もしている。しかし、問題の本質的解決に結びつくと思われる動物園の敷地の拡張については、資金確保のめどが立たないという。

攀枝花動物園については、「人気が出たので、それまでの2元(約42円)だった入園料を3元(約64円)に値上げした」との言い方も発生した。しかし園側は「2008年以降、入園料の調整はしていない」とうわさを否定した。入園料が3元なのは、メーデーや10月1日の国慶節(建国記念日)、正月、春節(旧正月)の、ごく限られた祝日に伴う連休期という。


すると多くのネットユーザーが「3元の入場料のうち2. 5元も動物に食べさせている。実に良心的な動物園だ」などといった「小噺」を書き込むことになった。

資料によると、攀枝花動物園の開園は1977年で、当時としては四川省南西部から雲南省北西部にかけての一帯で最も大規模な動物園だった。敷地面積は5.4ヘクタールで、現在は22種の動物を計166頭飼育している。注目度が高い動物としては、アムールトラ1頭、アジアツキノワグマ4頭、ヒョウ2頭、レッサーパンダ3頭、クジャク23羽などがいる。(翻訳・編集/如月隼人


※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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