がん治療で続々と実証される免疫療法の効果―仏メディア

Record China    2024年9月29日(日) 5時0分

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26日、仏RFIは、がん治療において注目を集めている免疫治療について紹介する記事を掲載した。

2024年9月26日、仏国際放送局RFI(ラジオ・フランス・アンテルナショナル)の中国語版サイトは、がん治療において注目を集めている免疫治療について紹介する記事を掲載した。

患者の免疫システムを刺激して腫瘍と戦わせる免疫療法はがん治療に有効であり、近年のがん研究分野における大きな進歩のひとつである。今月13〜17日にスペインのバルセロナで開催された欧州臨床腫瘍学会(ESMO)の年次総会でも、専門家や研究者が、この療法が多くの患者の長期生存率を改善できる可能性について議論が繰り広げられたと伝えた。

そして、同総会で紹介された事例として若年者を中心に毎年9000人の女性が罹患し、エストロゲンやプロゲステロンなど他のタイプの乳がんに有効な治療法が通用しないトリプルネガティブ乳がんを挙げ、免疫療法と化学療法を併用して手術の前後に投与することで長期生存率を改善でき、免疫療法を受けた患者の5年生存率は86.6%とプラセボ対照群の81.7%を有意に上回ったと紹介した。

また、筋浸潤性膀胱がんでも手術前に免疫療法を用いることで患者の生存率の改善が報告されたほか、高リスクの局所進行子宮頸がんに関する研究でも免疫療法と化学療法を併用した患者の3年生存率は82.6%であったのに対し、免疫療法を受けなかった患者の74.8%を大きく上回ったとした。

その上で、スイスにあるフリブール大学腫瘍学教授のフォンテセドロ博士が「免疫療法がその期待に応え続け、さまざまな種類のがん患者の多くに長期生存の希望をもたらしている」とコメントしたことを紹介している。

記事は一方で、免疫両方については解明できていない大きな疑問も複数存在すると指摘。一部の患者に効果がない理由は何なのか、どうして免疫療法の効果があったように見える患者のがんが再発してしまうのかといった問題を解明する必要があるとしたほか、免疫療法が引き起こす可能性のあるさまざまな程度の副作用についても、実施前に検討しなければならないと伝えた。(編集・翻訳/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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