アジアパワーインデックス、米国首位も一部軍事力では中国が逆転―独メディア

Record China    2024年9月26日(木) 18時0分

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25日、独国際放送局ドイチェ・ヴェレの中国語版サイトは、オーストラリアのシンクタンクが発表したアジアの影響力ランキングで米国が首位に立つ一方、一部の軍事力では中国が逆転したと報じた。

2024年9月25日、独国際放送局ドイチェ・ヴェレの中国語版サイトは、オーストラリアのシンクタンクが発表したアジアの影響力ランキングで米国が首位に立つ一方、一部の軍事力では中国が逆転したと報じた。

記事は、オーストラリアのシンクタンク、ロウイー研究所が22日、アジア太平洋地域の27カ国・地域について軍事、経済、国防、外交などを指標とした総合力を分析した2024年版「アジアパワーインデックス」を発表し、米中両国を「スーパーパワー」とする一方で9カ国を弱小国と評したことを伝えた。

そして、18年から毎年発表している同報告の今年の結果では八つの指標のうち米国が国防ネットワーク、文化影響力、経済力、軍事力、未来の資源、ストレス耐性の6指標で中国を上回ったのに対し、中国は外交関係と貿易関係で米国を上回っており、「米国と中国は長期的な力比べをしているようだ」と評されたことを紹介した。

また、軍事面については中国が多額の資金投入によって米国との差を縮めており、中でも紛争発生時にアジア地域への迅速な軍事展開を維持する能力においては米国を初めて上回ったとの認識が示されたと伝えた。一方で、米国が日本、オーストラリア、フィリピンなどの同盟国との防衛関係強化に努めることで、アジア地域における軍事的立場を強化しているとも評したことを紹介した。

このほか、中国の順位が最も低かったのは国防ネットワークで7位だったとしたほか、報告書が「中国の総合力は強まることも弱まることもなく停滞しており、米国の水準には達していない。もっとも、他のアジアの競合国よりもはるかに強い状態が続いてはいる」と評し、中国の停滞について経済成長の鈍化や高齢化といった長期的な構造問題が原因だとの見方を示したことを伝えた。

米中以外の国・地域については、インドが日本を抜いて3位に上昇。報告書はインドの現状の影響力がポテンシャルに見合ったものではなく、今後さらに成長する見込みだと評した。4位はインドに抜かれた日本が入り、5〜8位はオーストラリア、ロシア、韓国、シンガポールとなった。(編集・翻訳/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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