マンション共用部分に大蛇の抜け殻、長さ3メートルで本体は行方不明―中国メディア

Record China    2024年9月22日(日) 15時10分

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南京市内のあるマンションの共用部分の廊下でこのほど、「長いロープ」のような奇妙な物体が見つかった(写真)。よく見ると、巨大なヘビの丸ごとの皮だった。

江蘇省南京市内のあるマンションでこのほど、ある住人の女性が共用部分の廊下で「長いロープ」のような奇妙な物体を発見した。よく見ると、巨大なヘビの丸ごとの皮で、天井部分から垂れ下がり、床に達していた。長さは約3メートルもあった。この話はマンション中にたちまち広がり、住民は大いに驚くと同時に、脱皮後のヘビはどこに行ったのかとの議論が出現した。中国の情報サイトの網易などが関連記事を掲載した。

通報を受けたマンション管理業者はただちに、人員を手配して大蛇の痕跡を全力で捜索したが、現在のところ手がかりはない。ヘビの皮が垂れ下がっていた部分には電力のメーターボックスがあるなどで、壁の構造が複雑で壁に開けられた穴も多く、マンションは公園に隣接していて周囲の生態環境が良好であるために、ヘビはすでに建物の外に逃げた可能性が高いとみられている。

ヘビ類に詳しい人によると、残されたヘビの皮は細長いので、代表的な大蛇としてよく知られるニシキヘビではなく、カサントウやシュウウダと呼ばれる大型ヘビのものである可能性が高い。この2種のヘビは南京周辺で比較的よく見られ、しかもこのような長さの皮を残すことがある。ただし、ヘビの皮は脱皮の際に張力により伸びることがあるので、ヘビ本体の長さは2メートル前後と推定できるという。

またマンション建物内で皮が見つかったことから、野生のヘビが入ってきた可能性もあるが、住民が飼育していたペットのヘビが逃げだしたとの見方もある。ただし現状では結論を出すことができない。

ヘビは皮が角質であり大きさが変わらないので、体が大きくなれば脱皮する必要がある。ヘビは脱皮のしばらく前から食事をすることを止め、他の動物に見つかりにくい安全で脱皮しやすい場所を探す。ヘビはその後、粗い地表や石の力を借りて古い皮からゆっくりと抜け出す。古い皮はその際に破けることが多く、完全な「ヘビの抜け殻」が発見されることは珍しいという。

脱皮は常に順調とは限らず、完全な脱皮ができず古い皮の一部が残ってしまうことがある。そうなればヘビの行動能力が阻害され、捕食その他の営みに影響が出るだけでなく、病原体の侵入を招いてヘビの健康に大きな問題を及ぼす場合がある。極端な場合には、脱皮の失敗がそのまま死につながる場合もあるという。

脱皮に成功した場合には皮がより強固になるだけでなく、古い皮についていた寄生虫や汚れを一掃できるので、さらに強力な生命力を獲得できるという。(翻訳・編集/如月隼人

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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