ジャイアントパンダ中日共同繁殖研究30周年を祝うシリーズイベントがこのほど、和歌山県白浜町のレジャー施設「アドベンチャーワールド」で開催されました。在大阪中国総領事館の魏有美副総領事、和歌山県の下宏副知事をはじめ、2000人余りのパンダファンがイベントに参加しました。

中国駐大阪観光代表処は会場に、四川省の観光マスコットであるパンダのぬいぐるみ「安逸」に色をつけたり、中秋節に合わせて、パンダの形をした月餅を味わったりすることができる体験と展示エリアを設けました。

イベントでは、日本の人々にパンダの里の風土や人情をより多く知ってもらい、さまざまな個性のパンダを間近で見てもらえるよう、四川省成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地、中央テレビの公式サイトである「央視網」のiPandaチャンネル、四川省観光パンフレットなどによる展示も陳列されていました。

体験と展示エリアのほか、会場では中日のジャイアントパンダ繁殖分野での協力過程を生き生きと再現する映像も上映されていました。1994年9月6日、ジャイアントパンダの「永明」と「蓉浜」が成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地から和歌山の「アドベンチャーワールド」に向けて出発したことが、中国と海外が共同でジャイアントパンダの保護と繁殖の研究に取り組む先駆けとなりました。それ以降の30年、「永明」はそのパートナーと複数頭の健康な赤ちゃんパンダの繁殖に成功し、中日ジャイアントパンダ保護繁殖協力プロジェクトの中核的な貢献者となり、「中日友好特使」の称号が授与されました。

「永明」など複数の「浜家」のパンダが中国に帰国した後、和歌山のパンダファンは彼らの近況を気に掛けています。間もなく訪れる中秋節は中国では家族団らんの日とされ、これに合わせて、央視網iPandaチャンネルは今年のイベントのために「永明」が「浜家」のパンダと団らんする動画を制作しました。また、最後の抽選の部では、四川航空の日本から成都までの往復航空券およびアドベンチャーワールドが提供する「浜家」パンダを訪ねる四川旅行特別大賞でイベントがクライマックスを迎えました。（提供/CRI）