中国のゴルフ事情=政治家・官僚は「タブー視」、政府のコース新設禁止を無視する開発ラッシュ―米メディア

Record China    2014年9月13日(土) 19時56分

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8日、米ハフィントン・ポストは中国のゴルフ事情について報じた。写真は山東省青島市のゴルフ場。

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2014年9月8日、米ハフィントン・ポストはゴルフ事情について報じた。以下はその概要。

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ISIS(イラク・シリア・イスラム国)が米国人ジャーナリストの処刑動画を公開した翌日、休暇中のオバマ米大統領は、ISISの行動を非難する談話を発表すると、ゴルフ場に直行した。これを米メディアは不適切だと猛批判した。

この問題についてはさまざまな見方があるが、一つだけ確かなことは、中国ではこのようなことは決して起こらないということだ。中国の政治家や高官たちは皆、ゴルフをプレーしたことを他人に知られることは、「政治における自殺」を意味すると知っているからだ。

毛沢東の時代には、ゴルフは「大富豪のスポーツ」として禁止された。中国共産党は幹部に対し、ゴルフ場と距離を置くよう警告した。そうしなければ「腐敗」のレッテルを貼られることになる。中国の政治エリートにとってゴルフは触れてはいけない話題なのだ。

米国では昨年、ゴルフ愛好者が40万人減少し、160コースが閉鎖された。だがこうした苦境を救うのが中国だ。中国では30年前に最初のゴルフコースがオープンして以来、その数は日々増え続けている。

ゴルフは中国人にとって成功の象徴だ。開発業者がゴルフ場を建設するのは、ファンを呼び込むことよりも、コースそばの豪邸を売り込むことにその主眼が置かれている。

中国のゴルフ人口は数十万人から数百万人に上るとみられるが、正確にはじき出すことは難しい。だがその数は「他国にため息をつかせるほど」増え続けているというのが共通認識だ。

ゴルフが中国国内を席巻しているというのは誤りだ。中国人の多くがまだゴルフのことをよく知らない。永遠にマイナースポーツのままかもしれない。だが14億の人口を抱える国の「マイナー」とは、数百万人を意味する。

中国政府は2004年にゴルフコースの新設を禁じたが、無視する開発業者が相次ぐなどコントロールを失っている。過去10年、中国ほどゴルフコースが新設された国はない。報道によると、「禁止令」が出された04年当時、176コースのうち正式に認可されたのはわずか10カ所だけだった。今ではその数は1000を超えているだろう。(翻訳・編集/NY)

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