中国の飛行機内で2人の女性客が1歳の女児をトイレに閉じ込める騒動が発生し、物議を醸している。中国メディアの新黄河などが26日付で報じた。

騒動があったのは24日、貴州省貴陽市から上海市に向かう吉祥航空HO2382便の機内。当事者の中年女性2人が撮影した動画には、飛行機のトイレ内に女児を連れ込み、「泣き止んだら出してあげる」「泣き止んだらおばあちゃんのところに連れて行ってあげる」「（人差し指をさして）泣くな！」などと叱りつける様子が映っている。

女児は困惑した表情で周囲を見回し大泣き。女性らは「泣き止んだら（トイレを）出られる。でも泣いたらおばさんがすぐにやってくるわよ」などと言い聞かせた。この映像が拡散すると、ネットユーザーから女性らへの非難の声が殺到した。

吉祥航空によると、女性2人は女児とは面識のない他人で、女児が座席で泣き叫んだため同行していた女児の祖母の了解を得て、女児をトイレに連れて行き「教育」を施したという。吉祥航空は「女児の母親に連絡して騒動について説明し、母親からは女性2人の行動に理解が示された」と説明している。

ただ、ネット上では批判の声がやまず「これは虐待。教育ではない」「こんなの犯罪だろ」「監禁、あるいは誘拐」「トラウマになるんじゃないか」「親が理解を示したというのが理解できない」「飛行機で1歳児が泣くなんて当たり前じゃないか。常識もなければ、寛容さもない」「1歳ちょっとの子が見知らぬ人にトイレに閉じ込められたらもっと大泣きするに決まってるだろ」「女の子を除く全員が狂ってる」といった声が上がっている。（翻訳・編集/北田）