2014年9月8日、人民網によると、英紙デイリー・テレグラフ（電子版）は7日、エネルギーや経済、地理政治などのリスクを研究している英HIS社が最新の報告書を発表したと伝えた。中国消費市場の大幅な拡大が中国経済を押し上げ、2024年には米国を上回る世界最大の規模になると指摘している。

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報告書では、中国の消費総額は、10年後には現在の3．5兆ドル（約370兆円）から約3倍の10．5兆ドル（約1110兆円）にまで増え、投資主導の経済成長モデルから国内消費主導のモデルへの転換に成功し、国内総生産（GDP）も10兆ドル（約1060兆円）から28．3兆ドル（約3000兆円）になると予測されている。一方、米国経済は現在の17．4兆ドル（約1844兆円）から27．4兆ドル（約2904兆円）に増えるとみられているが、中国が100年にわたって米国中心の経済の歴史を変えることになるという。

しかし報道は、中国が持続可能な発展のための構造的な改革に失敗すれば、ハードランディングのリスクが高まるとの専門家の見方も引用。英紙デイリー・メールも同様の記事を掲載している。HISの予測が正しいとすると、世界経済に占める中国の2025年のGDP規模は現在の12％から20％となると伝えている。

また、HISの報告書では、中国経済の成長は東南アジア地域の成長も促すと指摘。そのほか、インドも2023年には日本を上回ることになり、その時点での中国の消費市場は日本の3倍になっていると予測されている。（翻訳・編集/岡田）