Record Korea 2024年8月26日(月) 8時0分
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2024年8月23日、韓国・韓経ビジネスによると、今月初めに仁川市内のマンション地下駐車場でベンツEVの火災が発生したのを機に、ベンツに対する韓国世論が悪化しイメージが急落していると伝えた。
2024年8月23日、韓国・韓経ビジネスによると、今月初めに仁川(インチョン)市内のマンション地下駐車場でベンツEV(電気自動車)の火災が発生したのを機に、ベンツに対する韓国世論が悪化しイメージが急落していると伝えた。
ベンツEV火災に続き、忠清南道の駐車場でも起亜自動車のEVが火災を起こし、多くの完成車メーカーがEVに使用しているバッテリーのメーカーを公開した。その結果、ベンツEVの約90%が安価な中国製バッテリーを使用していることが分かった。現代・起亜自動車の場合は80~90%が韓国製バッテリーを使用している。中国製バッテリーは韓国のバッテリーメーカー3社に比べ20~30%以上価格が低い。
ベンツEVの一部モデルには、中国内でも「非主流」扱いのメーカー、孚能科技(ファラシスエナジー)の製品が使用されているという。仁川火災の車両(ベンツEQE)もバッテリーは同社製だった。外信などによるとファラシスは中国内で販売量10位圏内にとどまり、技術力も上位メーカーより劣るとされる。同社製品は中国内でも火災問題を起こしているほか、同社製品を使用したEV約3万台がリコール対象となったこともある。「中国のEVメーカーでさえ同社製品を積極的に使用したがらない」と記事は伝えている。今回のバッテリーメーカー公開で、ファラシス製品を使用していた輸入車ブランドはベンツのみだった。
ベンツEVの所有者からは「国産車より2倍以上高いベンツを買ったのに、中身は安い中国製品が入っているとは」「最初からバッテリーメーカーを明かさずにEVを販売したのは消費者に対する欺瞞(ぎまん)だ」などの声が上がっており、集団訴訟を考えている人たちもいるという。
また、火災発生後のベンツコリアの対処も消費者の怒りを買ったと指摘されている。
立て続けのEV火災で大衆に不安感が広がるなか、政府が完成車業界にEVバッテリーのメーカー公開を要求したところ、問題の中心にいるベンツコリアは企業秘密を理由に拒否。一方、他社は公開を快諾しており、「メーカーを公開できないのは何か理由があるのでは」というベンツに対する疑惑が広がったという。その後、ベンツも慌ててバッテリーメーカーを公開したが、その結果、ほとんどのEVが中国製品を使用していたと分かり、さらに大きな批判を招く結果となった。
この問題により「上辺はドイツ企業だが、事実上の中国企業だ」としてベンツのイメージと信頼は急落しており、EVだけでなく内燃機関車の販売にも悪影響が出るのではとの見方も出ている。
この記事に、韓国のネットユーザーからは「高級車の中身が中国製の、中でも特に安かろう悪かろうのバッテリーだということから、ベンツの経営方向がうかがえる。かつてドイツ車は名品だったが、今や粗悪な中国車に成り下がった」「中国資本が入った瞬間にもう終わってる」「中国マネーが入って崩壊しない企業はない。何があっても中国とは手を結んじゃいけない」「中国が手を出してうまくいったものなどない」「名声を得るには長い年月がかかるが、失うのは一瞬だね」などの声が寄せられている。(翻訳・編集/麻江)
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