【観察眼】同じ川の水を飲み、共同発展の道を模索

CRI online    2024年8月19日(月) 18時50分

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王毅外交部長は8月14日から17日にかけてミャンマーを訪問後にタイに移動し、瀾滄江・メコン川協力第9回外相会議を主宰した。

王毅外交部長は8月14日から17日にかけてミャンマーを訪問後にタイに移動し、瀾滄江・メコン川協力第9回外相会議を主宰した。また、中国・ラオス・ミャンマー・タイ外相非公式会合にも出席した。会合に出席した6カ国の外相は、中国による、地域の発展格差の縮小に取り組む瀾滄江メコン協力特別基金の設立を高く評価した。

米国と日本のメディアも王毅部長の今回の外遊に注目している。日本のNHKと時事通信社は、この外遊は中国のこの地域での影響力が米日を上回り、さらに拡大するのに役立つものになると報道した。

瀾滄江・メコン川協力メカニズム(以下、瀾メ協力と略)は2016年に始まり、過去8年間に行われた中国ラオス鉄道、中国タイ鉄道、カンボジアのシェムリアップ国際空港などのインフラ整備への援助は地域の人的往来と経済発展を加速させた。また、「瀾メ甘泉行動」はミャンマー、カンボジア、ラオスの農村部の水道を整備し、きれいな飲料水の確保を助け、「豊作瀾メ」は関係国の農家のコメなどの作物の増産と収入増加を助け、「太陽村」プロジェクトは農村部住民に電力を供給し、「瀾メ光明アクション」は何千人もの白内障患者の視力を取り戻した。中国が設立した瀾滄江メコン協力特別基金を通じて、この8年間に6カ国は水資源、農業、貧困削減、衛生、女性、文化などの分野で700件以上のプロジェクトを展開し、流域の国家の国民に確実な利益をもたらした。

実は、米国と日本も外交政策面でこの地域での影響力拡大を重視している。日本はこの地域の一部の国に対し、道路や橋などのインフラ整備にODAなどの形で資金を提供してきた。しかし、これらは主に経済的利益の観点から考えた行動とされている。道路や橋の建設は、現地の日本企業が生産用原材料を調達する物流輸送効率を高めるのに役立つからだ。しかし、日本からの投資プロジェクトは数に限りがあり、計画から実施までに相当の年数がかかり、進展は非常に遅い。一方、中国の援助はこの地域の発展を促進するという目的から始められたものであり、瀾滄江メコン協力特別基金のプロジェクトは申請から実施まで時間が短く、効率が高く、援助範囲が広い。そのため、この地域の国民により歓迎され、擁護されている。

歴史を振り返ると、中国はこの地域の国々を侵略したことはない。むしろ長期的にこの地域の国を援助し、助けてきた伝統がある。これらの国の生死存亡の際に、身を挺して無私の援助を行ってきた。例えば、清朝末期には李永福が黒旗軍を率いてベトナム人と共にフランス植民地支配者の侵略に共同で反撃した。第二次世界大戦時には日本侵略軍が瀾滄江・メコン川流域のほとんどの国を侵略し、フランスと米国は第二次世界大戦後に直接的または間接的にこの地域の一部の国を侵略した。これらの侵略は流域の国々に深刻な災難をもたらした。しかし、中国は長期にわたってこれらの国に無私の援助を行い、植民地支配からの脱却、独立建国などを支援してきた。これらの国の人々も中国との兄弟のような友情を忘れることはないだろう。

中国とメコン川5カ国の2023年の貿易総額は4000億ドル近くで、過去7年間で倍増を実現した。今年上半期にすでに2000億ドルを突破し、再び記録を更新した。中国は長年にわたって瀾メ協力の他の5カ国にとって第1位あるいは第2位の貿易パートナーである。それと同時に、過去8年間で瀾メ協力は急速に発展し、すでに最も活力と発展の潜在力を持つサブリージョン協力メカニズムとなっている。ラオスのサルムサイ副首相兼外相は2024年3月22日に発表した瀾メ協力成立8周年を祝う署名入り文章で、瀾メ協力はラオスを含むメコン川流域諸国に確実な福祉をもたらした。ラオスは瀾メ協力特別基金を通じて多くのインフラ施設、能力建設、貧困削減などの分野の協力プロジェクトを展開し、これらのプロジェクトはラオスの経済・社会の持続可能な発展と民生改善に貴重な支援を提供したと述べました。

王毅外交部長は瀾滄江・メコン川協力第9回外相会議で、次の段階で6カ国は共同で国境を越える犯罪の取り締まり、中国ラオス鉄道の南への延伸の推進、国際陸海新通路構築の強化、農業と気候変動への対応、防災・減災協力、水資源協力、教育と文化などの分野での交流と協力の強化を支援すると強調しました。これらのプロジェクトは数が多く、範囲が広い。実施後、瀾メ協力は影響力がさらに知られ、より多くの支持と擁護を受けられるに違いないだろう。(提供/CRI

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