CRI online 2024年8月12日(月) 16時30分
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貴州省省都の貴陽市には郊外の野菜農家を市街地に輸送する252番路線バスがあります。
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中国南西部に位置する貴州省省都の貴陽市には郊外の野菜農家を市街地に輸送する252番路線バスがあります。
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252番路線の始発停留所には朝6時にもなれば、かごを背負う野菜農家の行列ができています。バスがゆっくりと停車すると皆がジャガイモやエンドウの若い芽、トウモロコシ、桃などの新鮮な野菜や果物が入ったかごを背負ってバスに続々に乗ります。運転士もバスを降りて手伝います。
「農家を恵む専用バス」と呼ばれるこのバスの車内には棚が取り付けられており、農家は棚や座席に野菜かごを置いてから床に座ります。高齢者の野菜農家は速く歩けないので、運転士の張桂林さんはバスに遅れた人がいないかと心配して、改めて降りてしばらく待ちます。
このバスは、252番路線の本来の始発バスより10分早く発車し、36の停留場のうち、野菜農家が多く乗車する4カ所の停留場にしか停車しません。
この専用バスを開設するアイディアを最初に思い付いたのは、運転士の張桂林さんでした。252番路線のバスは貴陽市烏当区の多くの村や鎮を経由しており、野菜農家が市街地に行って野菜を売ることが増えることにつれてさらに混雑するようになり、乗客と荷物が混在して安全面に問題が出はじめました。張さんは上司に専用バスを設けることを提案し、今年6月1日に252番路線で専用バスが正式運行が始まりました。
この専用バスは野菜農家のために、本来の車内配置は変更せずに、座席に棚を取り付けて農家が野菜かごや荷物を置けるようにして、人と荷物の安全を確保しました。棚は取り外しが可能なので、野菜や荷物などがなければ棚を取り外して通常の運行ができます。
252番路線のバスの運賃は最高でも2元(約41円)です。荷物を積む場合は、30キロ以下は3元(約62円)で、それ以上は5元(約103円)の追加運賃が必要です。つまり、農家がこの路線バスを利用する場合、料金は最も高額でも7元(約144円)です。
専用バスの終点は大営坂という、朝に野菜を買いに来る人がとても多い場所です。野菜農家が運んでくる野菜は新鮮で割安なので、お客さんがたくさん買い、高齢の野菜農家もかなり早く帰宅できるとのことです。(提供/CRI)
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