香港メディアの香港01は12日、中国人観光客が日本の店で雨宿りをしていたところ店主から追い出される出来事があったと報じた。

記事によると、中国のSNS・小紅書（RED）で先日、「用がなければもう日本には行かない！」と題する投稿があった。家族4人で福岡を旅行に訪れていた投稿主は、ある焼肉店で食事をし、午後10時ごろに外に出ると土砂降りの雨だった。投稿主は店主に「しばらく雨宿りさせてくれませんか。タクシーを呼ぶことができたら出ます」と伝えた。

しかし、店主は店を午後10時半に閉めるからとこの要求を拒否。投稿主らがなおも店を出なかったため警察に通報して「追い出した」とのこと。投稿主は、外には雨を避けられる場所はなく、車が来るまでの40分間雨に打たれて2歳の娘を含む全員がびしょ濡れになったとし、「中国では絶対にこんなことはあり得ない」と憤慨した。

投稿主は同店の写真や、駆け付けた警察官が店主から事情を聴いている様子の写真をアップしている。写真を見ると同店は2階部分が店舗で1階部分は駐車場になっていたことから、他のユーザーからは「店の建物の下で雨をしのげるじゃないか」とのツッコミが寄せられたが、投稿主らが駐車場部分で待つことを許可されたかどうかは不明だ。

また、「あなたを待ってたら店員さんたちが終電を乗り逃してしまうだろう」との厳しい声が寄せられる一方で、「通報するのはちょっとね。コミュニケーションがうまくいかなかったのでは？」「警察を呼ばれるのは傷つくなあ。店長が外国人とのコミュニケーションが面倒で呼んだのかも」など、やや同情的なコメントも寄せられたと、記事は伝えている。（翻訳・編集/北田）