Record China 2024年7月11日(木) 6時0分
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中国メディアの中国新聞週刊は8日、中国自動車市場における今年の価格競争について「昨年よりも激化している」とする記事を配信した。
記事が、中国の自動車業界団体、乗用車市場情報聯席会(乗聯会)の崔東樹(ツイ・ドンシュウ)秘書長の話として伝えたところによると、今年2~4月の価格競争は「まれに見る」もので、1~5月に値下げされた電気自動車(EV)は計56車種に上った。昨年は通年で計70車種だった。しかし6月以降は価格競争が沈静化。20%値下げといった状況は見られなくなり、自動車市場は「比較的合理的な競争の段階」に入った。
記事は「目下の市場環境から見ても、あるいは大手自動車メーカートップの姿勢から見ても、短期的には、自動車業界における過度な内部競争は続くとみられる」と指摘。小鵬汽車(XPeng)の何小鵬(ホー・シャオポン)董事長が今年の旧正月、仕事始めに関するメールで、今年について、中国自動車ブランドが競争の激しい「血の海(レッドオーシャン)」に入る最初の年であり、「勝ち抜き戦」の最初の年でもあると指摘したことを取り上げた。
記事によると、吉利汽車集団(Geely)の淦家閲(ガン・ジアユエ)最高経営責任者(CEO)も、昨年度の決算説明会で、「中国自動車業界の競争は2024年にさらに激化し、勝ち抜き戦が本格的に始まる。業界は整理・統合、再編の時期に入る」と述べた。
奇瑞汽車(Chery)の李学用(リー・シュエヨン)副総経理は「中国ブランドが急成長する中、価格競争は避け難いものだ」とし、「対応する価格内で消費者にとって最良の価値を生み出すことこそが正解だ」との認識を示した。
記事は「国内市場での競争が激化する中、中国ブランドにとって海外市場が新たな突破口になっている」とし、広汽埃安(AION)の古恵南(グー・フイナン)総経理の言葉にあるように「中国での競争に加えて、世界に目を向けて世界的な競争に参加することが私たちにとってより重要だ」と伝えた。(翻訳・編集/柳川)
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