ソウルで車が歩道に突っ込み9人死亡、68歳運転手は車の欠陥を主張もネットには「わざと?」の声

Record Korea    2024年7月2日(火) 14時0分

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2日、韓国・京郷新聞は「ソウルの市庁駅近くで68歳の男の運転する乗用車が歩道に突っ込み9人が死亡する事故が発生したことを受け、高齢者ドライバーをめぐる議論が再注目されている」と伝えた。写真は韓国。

2024年7月2日、韓国・京郷新聞は「ソウルの市庁駅近くで68歳の男の運転する乗用車が歩道に突っ込み9人が死亡する事故が発生したことを受け、高齢者ドライバーをめぐる議論が再注目されている」と伝えた。

記事によると、1日午後9時27分ごろ、ソウルの市庁駅近くの交差点で車が歩道に突っ込み、歩行者9人が死亡、4人が重軽傷を負った。車は道路を逆走し別の車2台と相次いで衝突した後、信号待ちをしていた歩行者をはねたという。

現場で警察に検挙された運転手の男は「車が急発進した。いくらブレーキを踏んでも車が言うことを聞かなかった」と主張している、しかし目撃者からは、車が何かに衝突して止まったのではなく、人をはねた後に自ら止まった点を根拠に「車の欠陥による急発進ではない」と主張する声が上がっているという。

記事は「車の欠陥ではなく、逆走の過失により多数の死傷者が発生していた場合、高齢者ドライバーの運転資格の維持をめぐる議論が再熱するとみられる」と伝えている。

韓国で高齢ドライバーによる事故は昨年3万6914件発生し、前年より4962件(14.3%)増加した。警察の統計によると、全体の交通事故死亡者数は減少傾向にあるが、高齢ドライバーによる死亡事故は増加している。

今年2月には、ソウル市内の道路で70代の男の運転する車が、計9台が絡む玉突き事故を起こし14人の死傷者が発生した。運転手は飲酒していなかったが、警察の取り調べに対し「事故当時の記憶がない」と供述したという。

韓国政府は、満75歳以上の高齢ドライバーの運転免許の更新周期を3年とし、免許更新時の認知能力検査と交通安全教育の実施を義務化している。

各地方自治体は、高齢者の運転免許の自主返納率を上げるため交通費支援事業などを推進しているが、返納率は毎年2%前後にとどまっている。

韓国政府は現在、高リスクドライバーを対象に運転能力評価を実施し、その結果により一定条件下で運転を許可する「条件付き免許制」の導入を検討しているという。

この記事を見た韓国のネットユーザーからは「欠陥による急発進なら、車2台と衝突した時点で止まっているはず。それに人をはねた後に自ら止まったのだから、欠陥の可能性はゼロ」「勘違いして逆走し、慌てて戻ろうとして事故を起こしたのでは」「ブレーキではなく、アクセルを踏み続けていたのだろう」「60歳以上は1年ごとに免許を更新させ、一度でも事故を起こしたら免許を取り上げるべき」「急発進なら建物にぶつからないと。なぜ人をはねる?」「夫婦げんかをして、カッとなって人をはねたのでは」「急発進なら人を避けてどこかにぶつかって止まるはず。わざと歩道の人を狙ったとしか思えない」「68歳はまだ高齢とは言えない」「年齢の問題ではなく、車の運転に向かない人はいる」など、さまざまな声が上がっている。(翻訳・編集/堂本

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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