中国自動車市場、新興メーカーのシェアがすでに日系を上回る―中国メディア

Record China    2024年6月19日(水) 7時0分

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17日、第一財経は、中国の自動車市場で新エネルギー車のシェアがさらに拡大し、新興国産ブランドのシェアが日系車を追い抜いたと報じた。

2024年6月17日、第一財経は、中国の自動車市場で新エネルギー車のシェアがさらに拡大し、新興国産ブランドのシェアが日系車を追い抜いたと報じた。

記事は、5月の中国乗用車市場の新車小売が前年同期比1.9%減の171万台だった一方、新エネ車は同38.5%増の80万4000台となり、シェアが前年同時期の33%から47%にまで上昇したと紹介。新エネ車が中国自動車市場の主な成長力となる中で、理想や蔚来など新興国産ブランドのシェアが前年同期比3.5ポイント増の16.3%となり、日系車の14.8%を上回ったと伝えた。

そして、各ブランドの5月の販売実績を紹介し、理想が同23.8%増の3万5020台、賽力斯集団が華為技術(ファーウェイ)と共同開発する問界が3万578台、蔚来は単月で過去最高となる同3.34倍の2万544台、極氪も単月最高となる同2.15倍の1万8616台、零跑は同50.65%増の1万8165台で、小鵬や哪吒も1万台を超えたほか、小米は8630台で、6月は1万台を突破する見込みだとしている。

記事は、BYDや吉利、長安などの既存メーカーが新エネ車分野において純電動自動車(PEV)とハイブリッド車など複数車種の開発に取り組んでいるのに対し、理想はレンジエクステンダー型プラグインハイブリッド車、蔚来、小鵬はPEVといった具合に単一の種類のみを扱っている状況だと指摘。その上で、現在の市況からは、プラグインハイブリッド(レンジエクステンダー型を含む)がPEV以上の成長を見せていることがうかがえるとし、5月のPEV販売台数が同9.4%増の53万1000台だったのに対し、プラグインハイブリッド車が同84%増の27万6000台、レンジエクステンダー型が同2.05倍の9万1000台となったことを紹介した。

また、マッキンゼーの調査では一線、二線と呼ばれる大都市でPEVの普及率が高い一方で、三線、四線以下の地方都市や農村地域では充電設備の設置ペースがPEV販売ペースに追いつかず、満足度が低くなっていることが明らかになったと紹介。これまで「ハイブリッドは造らない」とトップが明言してきた複数の企業が今になってハイブリッド車の開発や発売に乗り出しており、ハイブリッド車開発に否定的な発言を繰り返してきた小鵬の何小鵬(ホー・シアオパン)会長も近ごろのインタビューで「次世代ハイブリッドがどんなものか検討しなければならない」と方針転換を匂わす発言をしたと伝えた。(翻訳・編集/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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