新疆、テクノロジーを駆使してサーモンを世界中に供給―中国メディア

人民網日本語版    2024年6月16日(日) 7時0分

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新疆ウイグル自治区イリ・カザフ自治州ニルカ県カラス郷はサーモンの養殖が盛んで、中国各地や海外に出荷されている。

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新疆ウイグル自治区イリ・カザフ自治州ニルカ県カラス郷はサーモンの養殖が盛んで、ここ10年の間に数万トンが中国全土へと出荷されてきただけでなく、海外へも輸出されてきた。

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新疆天蘊有機農業の李春雨(リー・チュンユー)総経理は、「品質を確保するため、当社は養殖の密度を下げて、1立方メートル当たり1匹の魚だけを養殖するようにしている」と説明する。

生産能力をあえて下げるというのは、自信がなければできないことだ。 李総経理の自信は、新疆のきれいで、冷たく、酸素濃度の高い高品質の冷水資源から来ている。

「中国国内外のバイヤーの評価が高いのは、当社が養殖しているのが極めて優れた自然環境でしか生息できないサケ科に属するニジマスだからだ。このような環境で成長した魚は、確実に品質が高い」と話す。

新疆天蘊有機農業は、非常に恵まれた自然資源と自然環境にだけ頼るのではなく、テクノロジーも駆使して、高い品質のサーモンを養殖できるよう力を注いでいる。


例えば、生態系や環境に優しい養殖用の魚ケージシステムを研究開発し、中国初のグリーンで生態系や環境に優しい魚ケージの地方基準を率先して制定した。また、中国初の水底清掃ロボットを研究開発して導入しているほか、半封鎖式の循環水養殖システムの開発にも成功した。

李総経理は「生態系や環境に優しい養殖用の魚ケージシステムを導入することで、従来の魚ケージの場合、環境汚染につながるという難題を解決した。それは、中国政府が関連政策を調整することにつながり、産業が発展し続けるための、サステナブルな解決策を提供できるようになった」と胸を張る。

テクノロジーのバックアップを受けた同社は近年、世界水産物連盟(GSA)の養殖業最善慣行(BAP)認証や食品安全規格「BRC」認証、抗生物質不使用食品認証、総合衛生管理「HACCP」認証などを相次いで取得し、その食品の安全性が世界的に認められてきた。

同社は現在、サーモンの稚魚を年間4000万匹繁殖させ、高品質のサーモンを年間1万2000トン生産することができ、テクノロジー研究開発、稚魚繁殖、スマート養殖、高度加工、販売が一体となった成熟した産業チェーンを構築している。

2023年に新疆全域で生産された高品質のサーモンは6700トンで、中国の内陸部の3分の1を占めた。サーモン産業の発展は川上・川下産業チェーンで3000人以上の雇用を創出し、より多くの農牧民が「漁民」へと転職するようになっており、現地の人々により多くの就職の選択肢をもたらしている。

サーモンは新疆の漁業の質の高い発展促進の縮図でもある。新疆の天然水域の漁業資源開発と利用は現在、年を追うごとに拡大しており、冷水魚を対象とした漁業が急発展している。新疆の水産品の生産量は昨年、18万3900トンに達し、西北エリアの5省・区(陝西省、甘粛省、青海省、寧夏回族自治区、新疆ウイグル自治区)において最多だった。(提供/人民網日本語版・編集/KN)

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