漢字の国なのに…書き方を思い出せない中国人が急増、スマホなどの普及で―英メディア

Record China    2014年9月1日(月) 15時18分

拡大

31日、パソコンやスマートフォンの普及により、漢字を思い出せない中国人が増加している。写真は夏休みに南京で行われた小学生の書道大会。

(1 / 4 枚)

2014年8月31日、中国紙・参考消息(電子版)によると、BBCはこのほど、パソコンやスマートフォンの普及により、漢字を思い出せない中国人が増加していると報じた。

その他の写真

中国のテレビ番組「漢字ヒーロー」は、若者が漢字に関する知識などを競い合う、文化と娯楽性を一体化させた人気番組である。この番組が毎週数億人が視聴するほどの人気を誇っているのは、漢字が火薬や紙製造技術と並んで中国で発明され、自らの文明の発展に大きく貢献したと多くの中国人が認識していることが一因だ。

この番組に出演した17歳の王一諾(ワン・イーヌオ)さんは「数カ月間を費やして字典を研究し、準備した」と語る。日常使用する漢字は約7000文字と言われているが、権威ある漢字字典には約8万5000文字も収録されている。出場者は漢字を一画ずつ正確に記さなければならないというルールが設けられている。漢字に関する知識を競うだけでなく、筆順も重視されているためだ。しかし、彼女は惜しくも敗れ去り、「漢字ヒーロー」の称号を勝ち取ることはできなかった。

一方、北京のある小学校では、伝統的な書画作品が掛けられた教室の中で、書道の授業が毎日行われている。先生が書いた漢字を手本に、生徒たちは繰り返し練習している。日常生活の中では大人でさえ必要のない書道を、なぜ生徒たちが学ぶ必要があるのだろうか。書道教師の瀋賓(シェン・ビン)さんは「漢字を書く能力は中国の伝統文化の一部。生徒は今、これらの内容を学ばなければならず、こうすることによって大人になっても漢字を忘れなくなる」と述べた。

漢字に対する注目が高まる一方で、漢字は忘れ去られるリスクにも直面している。パソコンやスマートフォンの普及により漢字を書く機会が減り、発音記号「ピンイン」を使って入力するようになった。このため、いざ自分で漢字を書こうとした時に思い出せない人が急増している。

パソコンなど技術の発展がもたらす影響について、瀋さんは「私のような書道の教師でさえ、漢字を思い出せないことがよくある」と笑いながら語った。(翻訳・編集/HA)

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携