SFが現実に、中国の石炭企業がナトリウムイオン電池を量産化

人民網日本語版    2024年6月12日(水) 11時40分

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中国の石炭企業がナトリウムイオン電池を量産化した。

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早くも1870年に、フランスのSF小説「海底二万里」は、ナトリウムイオン電池の構想を打ち出していた。ノーチラス号はナトリウムと水銀で作った二次電池によって動力を提供していた。一方で、ナトリウムは海から尽きることなく抽出できるものだ。人民網が伝えた。

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最近、人民網の取材チームは華陽集団の子会社である華鈉芯能を訪れた。解説員の申怡然氏は、「当社ではSFがテクノロジーに変わっている。ナトリウムイオン電池製品の大規模生産・応用をいち早く実現した」と説明した。

華鈉芯能の靳生龍会長は、「ナトリウムイオン電池は、主にナトリウムイオンの正極と負極の間を移動する一種のロッキングチェア型電池(充電式電池)だ。うち無定形炭素中のハードカーボンは、最もポテンシャルを持つナトリウムイオン電池の負極材料とされている。そして華陽集団には無煙炭が豊富にある」と述べた。

資源の賦存量を踏まえて、発展の新たな優位性を構築する。華陽集団は2019年にナトリウムイオン電池に目を向け、中国科学院と共同でナトリウムイオン電池の関連産業を展開した。

ナトリウムイオン円筒形セル

山西トランスフォーメーション・総合改革モデルエリアで1MWhナトリウムイオン電池エネルギー貯蔵システムの稼働を開始。1000トン級ナトリウムイオン電池正極・負極材料プロジェクトの生産を開始し、ナトリウムイオン電池の正極・負極材料の量産をいち早く実現……。プロジェクト立案から生産ラインの完成、稼働、生産開始。華陽集団は材料からセル、そしてパック、インテグレーションへと、ナトリウムイオン電池の全産業チェーンを集約し、応用する中国初の企業になった。

靳氏は、「高い安全性、広い温度帯、長い寿命、氷点下20℃から60℃の条件下で、ナトリウムイオン電池の充放電効率は90%以上を維持する。リチウム元素と比べると、ナトリウム元素は中国で埋蔵量が豊富で、広く分布しており、エネルギー安全を効果的に保証できる」と説明した。

ナトリウムイオン電池エネルギー貯蔵システム、非常用電源、電動自転車、坑内無軌道ゴムタイヤ車両……。無煙炭で炭素負極材料を作り、ナトリウムイオン電池産業チェーンを構築する。華陽集団は石炭の燃料からエネルギー貯蔵新材料、さらにはエネルギー貯蔵製品に至るまでの新たな飛躍を達成した。(提供/人民網日本語版・編集/YF)

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