Record China 2024年4月7日(日) 21時10分
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華字メディアの中文導報網はこのほど、「日本人はなぜ幸せではないのか」とする社説を掲載した。写真は新宿。
華字メディアの中文導報網はこのほど、世界の幸福度ランキングで日本が51位になったことについて、「日本人はなぜ幸せではないのか」とする社説を掲載した。
社説はまず、国際幸福デーの3月20日に国連の世界幸福度ランキングが発表され、日本は143カ国・地域中51位と前年から4位後退したと説明。「先進7カ国(G7)では最下位だ」とも述べて、フィンランドが7年連続の1位となり、2位と3位にはデンマークとアイスランドが入ったことを伝えた。
そして、このランキングの結果は「フィンランド人はなぜ幸福度が高いのか」「日本人はなぜ幸せではないのか」の二つの面から分析できると言及し、注意に値するとして「フィンランドの首都ヘルシンキではほとんどの店が午後8時に閉まる。日本の24時間営業のコンビニエンスストアに慣れている人は不便に感じるかもしれない。店が閉まることはフィンランド人の早めの帰宅につながり、早く帰ることで家族と一緒に過ごしたり長い睡眠時間を確保したりできる」という点を挙げた。
一方、日本については「経済は発達しており、物は非常に豊富。安全で美しい景色もおいしい食べ物もあり、生活するのに適した国だ。大勢の外国人が日本の生活をうらやましがっている」とした上で、「ではなぜ日本人は幸せではないのか」と提起。続けて「まず富は重要であり、それをどう分配するかがとりわけ重要だ。フィンランドなど北欧国家の富はより均等に分配され、国民は生まれた富から恩恵を受けられるということを研究者らは発見した。同時に福祉国家は一人ひとりに精神的安定のサポートを提供している」などと論じ、日本の1人当たり国内総生産(GDP)に特に言うほどの良い点はないとした他、近年の円安と物価高、実質賃金が長い間上がらなかったことや正規雇用の減少などに言及して「一般の人にとって幸福は確かに容易なことではない」と評した。
また、若い世代について、「日本の若者が背負う生活のプレッシャーには経済的不平等、ソーシャルメディアのネガティブな影響、社会の二極化などが含まれる」とし、若い世代は60歳以上の世代に比べ明らかに幸福度が低いと指摘した。
社説はこの他、日本の国民性として「前向きなエネルギーに満ちた「幸福感』の表現に慎重だ」との見方なども伝えている。(翻訳・編集/野谷)
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