不振にあえぐ中国の自動車輸出、為替リスク回避で海外進出を加速―仏紙

Record China    2014年8月25日(月) 4時40分

拡大

19日、仏経済紙・レゼコーは「中国の自動車輸出が大幅下落」と題した記事を掲載、中国の自動車輸出には多くの困難が存在すると指摘した。資料写真。

(1 / 2 枚)

2014年8月19日、仏経済紙・レゼコーは「中国の自動車輸出が大幅下落」と題した記事を掲載、中国の自動車輸出には多くの困難が存在すると指摘した。21日付で中国紙・参考消息(電子版)が伝えた。

その他の写真

中国自動車工業協会の公表したデータによると、2014年7月、中国の自動車輸出は6月比で11.5%下落した。2014年1月から7月、中国の自動車輸出は累計で51万6600台と、2013年の同時期に比べ9%減少した。さらに、2013年の完成車の輸出総数は97万7300台で、2012年から7.5%減少したことが懸念を呼んでいる。

輸出不振の原因の1つとして、南米諸国の経済不振や、ロシア、イランの政治的危機など、中国車の主な市場である新興国の経済に陰りが見られていることが挙げられる。2014年7月だけでも、中国最大の自動車輸出企業である吉利自動車の輸出量は67%も減少した。中国車の最大の競争力は価格面にあるため、人民元の上昇も自動車輸出にとっては逆風となる。

中国の国内市場でも、国内ブランドの販売増加率は合資の増加率に遠く及ばない。2014年1月から7月までの国内全体の販売台数が前年同期比で11%増加したのに対し、国内ブランド乗用車の販売台数は2.4%の増加にとどまった。国内、国外の両方で、中国ブランドの自動車は品質と安全面での問題を乗り越えられずにいる。

だが、中国の自動車メーカーは、世界的な大企業に成長する以外の選択肢は存在しないことを知っている。一部の企業は為替リスク回避のため、国外での工場建設を加速させている。長城自動車がブルガリアに、吉利自動車がウルグアイに進出したのに続き、奇瑞自動車は今月ブラジルに工場を新設する。(翻訳・編集/岡本悠馬)

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携