お金を貯めるために「貯金友」を探す若者―中国

人民網日本語版    2024年2月27日(火) 10時30分

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中国でお金を貯めるために「貯金友」を探す若者が増えている。

中国の若者の間ではこのところ、同じ趣味やニーズを持つ人と仲間になる「搭子(○○友)」という、交友関係が人気となっている。 そんな中、オンラインプラットフォームを通じて、「貯金友」を探し、その目標達成を目指す、資産運用計画を重視する若者も登場している。

流行している「貯金友」には主に2つのスタイルがある。1つは、貯金や資産運用の面で目標を持つ若者が微信(WeChat)のグループを作成し、毎日、または毎月、決まった額を貯金したかなどを互いに見守り合ったり、資産運用の経験を共有したりして、みんなで貯金を増やしたり、お金に関する計画能力を高めたりするというスタイルだ。もう一つは、信頼できる家族や知り合いを「貯金友」として、資金を一人の口座などに集め、ハードルが高く、収益が高い、大型の資産運用商品を購入するというスタイルだ。

浙江大学国際聯合商学院デジタル経済・金融イノベーション研究センターの盤和林(パン・ホーリン)聯席主任兼研究員は、「『貯金友』を作るメリットは2つある。1つは交流し励まし合うことができることだ。互いに貯金の目標を立て、見守り合い、やる気や資産運用のスキルを高めることができる。もう一つは資金を集めることで、投資の機会を拡大できることだ」との見方を示す。

北京師範大学の万[吉吉](ワン・ジャー)教授は、「貯金友」という関係について、「微信の『歩数ランキング』や『広場ダンス』チームに似ていて、互いに励まし合ったり、見守りあったりして、個人の行動を変化させ、目標を達成できるようにできる。誰かの行動を制限したり、一つの習慣を身に着けるようサポートしたりしてくれるので、このような交友関係のサポート、励ましというのは特に大切」との見方を示す。

ただ同時に、専門家はこうした「貯金友」に対し、一定の警戒心を抱くべきだと注意を促している。「貯金友」と貯金の経験や資産運用のテクニックを共有する際には、見知らぬ相手に安易な振込や送金をすべきではなく、資産運用に関しても、自己の能力範囲内で行うべきで、むやみな投機はリスクになりかねない。

万教授は「資産運用であれ、オンライン上での金銭のやり取りは慎重にすべきだ。『貯金友』というオンラインをメインとした付き合いにおいては、法を犯すような行為に関わっていないか警戒し、振込などに関するリスクにも注意が必要だ」としている。(提供/人民網日本語版・編集/KN)

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