2024年2月22日、韓国・聯合ニュースは「韓国で生まれてくる子供は10人に9人が中産層以上で、低所得層は1人だけという調査結果が出た」と伝えた。

ソウル女子大学社会福祉学科のチョン・ジェフン教授が自著「0．6の恐怖、消えゆく韓国（原題）」の中で引用した研究報告書によると、貧しい家庭ほど子供をもうけることができない状況が深刻化している。

報告書は、子どものいる世帯を100世帯と前提し、2010年と19年の低所得層・中産層・高所得層の割合の変化をまとめている。それによると、子どものいる100世帯のうち低所得層の割合は11．2％から8．5％に下落した。19年には「100人の子どもが生まれたなかで低所得世帯の子供は9人に満たない」ということになる。中産層も42．5％から37.0％に落ち込んだ。

一方、高所得層の割合は46．5％から54．5％に上昇した。「100人の子どものうち高所得世帯の子供が47人から55人に増えた」ことを示す。

チョン教授は「皆が子どもを産まなくなり始めた時代だが、それでも高所得層は子どもをもうけ、中産層はちゅうちょし、低所得層は放棄し出した、と推測できる」と話している。

この記事に、韓国のネットユーザーからは「お金がなくて出世も見込めないなら子どもは持たないのが正解だ」「賢明な選択だよ。貧しいのに子どもを産めば家庭の不和がひどくなり子どもが犠牲になるし情緒的にもよくない。貧乏でも楽しい家庭、なんておとぎ話の中にしかない」「お金のない家に生まれたら地獄だ。一生、金持ちから見下されて苦労する」「貧しい家に生まれることは罪ではない。でも、貧しさを子に受け継がせることは罪だ」「与党も野党も反省しろ。このままでは国が消滅する」「高所得層の皆さん、たくさん産んでくださいね」などの声が寄せられている。（翻訳・編集/麻江）