2024年2月2日、環球時報は、春節期間に中国人観光客を呼び込む方法について米メディアが報じたことを伝えた。

環球時報によると、中国のトレンドや高級品市場を分析する米サイト、ジンデイリーが1月31日に「中国が1年に一度の観光ピークを迎える。中国メディアは今年の春節期間中に過去最多の延べ90億人が国内移動すると予測している」とし、国際観光学を専門とする宋海岩（ソン・ハイイエン）香港理工大学教授が「これまでは香港、マカオ、シンガポール、タイ、日本などが人気だったが、ドバイ（アラブ首長国連邦）やサウジアラビア、カタールなど新たなリゾート地に対する興味も高まっている。また、近ごろノービザ短期滞在が解禁となったマレーシアの人気も上昇中だ」と分析したことを伝えた。

また、中国の文化旅行技術プラットフォーム「賞遊地」創始者の張得欣（ジャン・ダーシン）氏が「豊富な旅行経験を持つミレニアム世代がますます増えており、彼らは個性的な体験や、現地人と交流し現地文化に浸ることを求めている。宿の選択にも変化が生じており、ハイエンドな設備と没入型の文化体験が提供できる目的地がますます人気を集めるようになった」との見解を示したとした。

ジンデイリーはさらに、春節期間の中国人観光客を受け入れる上で「中国文化において、家族や複数世代の人が一緒に旅行することの重要さを理解し、これに適したパッケージや体験を提供することが、観光目的地としての存在感を高めることにつながる。なんといっても、春節は家族で祝う祭日なのだ」と指摘している。（翻訳・編集/川尻）