Record China 2024年1月6日(土) 20時50分
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5日、香港メディア・香港01は、日本から入って香港で使われている言葉について紹介する記事を掲載した。写真は香港。
2024年1月5日、香港メディア・香港01は、日本から入って香港で使われている言葉について紹介する記事を掲載した。
記事は、香港で広く話されている広東語がしばしば英語をはじめとする外国語から言葉を借用する傾向を持っており、日本語も1960年代から香港に入り始め、今では多くの日本語由来の言葉が元の意味から変化しながら香港で日常的に利用されていると紹介。香港在住28年の日本人言語学者がこのほど、自身の経験や研究結果を踏まえて香港人が高頻度で使用する日本語由来の言葉300個をまとめて紹介する書籍を発表したことを伝えた。
そして、書籍の中で紹介された言葉の一つとして「人間蒸発」を取り上げ、1960年代に日本で発生し、映画のタイトルにもなったと伝えた上で、中国語では「人間」が「世の中」を表す言葉として用いられることから、「人が突然いなくなる」という日本語の原義から物や動物、さらには伝統技術といったもともと形のないものにまで使用範囲が広がっていき、今や「人以外の事物が世の中から消える」という意味合いに変化したと伝えた。
また、「人間蒸発」に似た言葉として「神隠」を挙げ、これも日本の農村で子供が突然姿を消したことを示す「神隠し」が語源になっていると紹介。これも日本では不特定の人が突然音信不通になった時に使われるのに対し、香港のメディアでは著名人が公の前に長期間姿を現さないという意味で用いるようになったとし、「長年『神隠』していた元ミス香港が突然コンサートに登場した」といった用例を紹介した。
さらに広東語では日本語の語彙(ごい)だけでなく文法構造も流用されているとし、その例として「大」を接頭語として用いる場合に名詞だけでなく動詞なども後ろに持ってくることができる点に言及。「大出血」「大公開」「大成功」などの日本語が香港で定着したとしている。(翻訳・編集/川尻)
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