中国・雲南省の高速道路の工事現場で約5億年前の古生物の化石が大量に見つかった。中国メディアの澎湃新聞などが3日付で伝えた。

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報道によると、現場は雲南省曲靖市馬龍区。高速道路のサービスエリア（SA）を建設中の工事現場で、三葉虫のマルンギアやイソキス、ナラオイアなどカンブリア紀（約5億4100万年前から約4億8540万年前）の生物の化石が大量に見つかった。

現場の工事関係者は「初めの頃は違和感なく掘っていたが、ある日、近くの化石愛好者がやって来て『化石が含まれている』と指摘した。そこでようやく、普通の石ではないことに気付いた」と語った。

同地域で発見された生物は馬龍動物群と呼ばれる。発見された場所である馬龍区にちなんで命名された動物群で、1992年に古生物化石が発見され大きな話題になった。

報道によると、現場では「工事禁止」の看板が建てられ囲いが設置された。現在関連のスタッフが化石の採取と鑑定を進めている。情報によると、発見された化石は保存状態が良く、一部は軟体部も含まれているといい「研究価値の高いもの」とのこと。今後の研究で新たな発見がある可能性もあるという。（翻訳・編集/北田）