2023年1月2日、上遊新聞は浙江省寧波市の映画館で中央部分の人気エリアに設置された有料マッサージ装置付き座席が不評を買っていると報じた。

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記事は、同市の映画館チェーン「寧波影都」の複数の映画館で人気座席エリアに有料マッサージ装置が設置されたと紹介。昨年12月30日に家族と一緒に映画館を訪れた市民の韓（ハン）さんが「事前に後部中央の人気エリアの座席のチケットを購入して、実際に映画館に入ったら座席に有料マッサージ機が固定されていた。このマッサージ機が座席の快適性を大きく損ない、とてもつらかった。座席を選択する時にはマッサージ機設置席の説明や位置表示がなかった」と不満を口にし、他の観客からも同じような感想が聞かれたと伝えた。

そして、同31日に記者が同チェーン各映画館の座席をチェックしたところ、複数の映画館で全ての上映室の人気エリアにマッサージ機が設置されていたと指摘。スタッフの話として「どの上映室にもいい席にマッサージ機が設置されているが、消費者が予約時にその位置を把握することができないだけでなく、スタッフもはっきり分かっていない。マッサージ席を避ける唯一の方法は、部屋が明るいうちに座席をチェックしておくこと。部屋が暗転してからでは区別がつかなくなる。あるいは、中央の席を選ばないことだ」と紹介した。

その上で、この件について複数の弁護士が「映画館が座席にマッサージ機を取り付けたことを消費者に明示せず、消費者がそれを知り得ないまま受け入れを強要された場合、消費者の知る権利や選択する権利に対する侵犯となる。映画館はあらかじめ消費者に告知しなければならない」との見解を示したことを伝えた。（翻訳・編集/川尻）