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2007年6月27日、大量の有機リン系殺虫剤を含んだ毒性の強いジャスミン茶が北京で販売されている可能性を、生産地での品質検査を終えた販売業者が指摘。北京市民に注意を呼びかけている。
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2007年6月27日、北京の茶葉販売業者の王氏が、取材記者に驚愕の事実を語った。
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今年の1月、中国南方の有名な花茶(ジャスミン茶)の生産工場を訪ねた王氏は、工場の職員が誰も自社生産の花茶を飲まないことに不審を覚えたという。
王氏は、工場職員らと花茶に入れるジャスミンの生産農家を見学。そこで、ジャスミンの花に大量の有機リン系殺虫剤メタミドホス(日本では農薬登録されていない)を散布しているのを目撃した。100kgの茶葉に40kgのジャスミンの花を混ぜて6時間燻し、干して乾燥させ、また燻す。この工程を7回繰り返すとジャスミン茶が出来上がる。
王氏はこの5月末までに、現地工場から北京市に向けて10トンの不合格茶葉が出荷されたのを目撃。すでに北京市内に流通している可能性が高いとして、市民に注意を呼びかけている。(翻訳・編集/本郷智子)
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