日本だけじゃない……“電話恐怖症”の若者が世界で増加、中国でも共感「神経すり減る」

Record China    2023年12月15日(金) 9時0分

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日本で「電話恐怖症」の若者が増えていると報じられる中、海外でも同様の事例が報告されている。

日本で「電話恐怖症」の若者が増えていると報じられる中、海外でも同様の事例が報告されている。

電話恐怖症とは電話に出ようとすると過度な緊張に襲われ心身に不調をきたす状態で、日本で近年、若者を中心に症状を訴える人が増えている。ある調査では20代の7割以上が「電話が苦手」と回答、日常生活で電話がかかってきても取らない、ひいては電話が苦痛との理由で辞職する若者も出ているという。

そうした中、中国メディアの新浪新聞も11日、各国でZ世代の「電話恐怖症」が増加していると報じた。英国の会社員を対象とした調査ではミレニアル世代(2000年以降に社会人になった世代)の7割が「電話が鳴ると不安を感じる」と回答。米国の調査でも22~37歳の81%が同様に「着信音に不安を感じる」と回答したことを紹介した。

その上で、「若い世代はインターネットがある環境で成長してきた。オンラインでの文字によるやり取りに子どもの頃から慣れ親しんでおり、職場でも顧客とのコミュニケーションは(チャットなど)文字で行うことが多い」とし、「文字による表現はより直接的で理論的。一方電話(通話)は突然かかって来るうえ、コミュニケーションの内容がぼんやりとして予測が困難。言い間違いも削除することはできない」と説明した。

ジョンズ・ホプキンス大学の臨床心理学研究の専門家であるアリソン・パパダキス氏は「現在、われわれの自己表現のほとんどがオンライン上で行われているため、人々は丁寧に編集した情報を他人に提供することに慣れている」とし、「電話がかかって来るとパニックになる若者がますます増えている」との見方を示した。

中国のネット上でも共感する声が多く、「私も電話が鳴るとすぐに焦るわ」「電話がかかってくると震える状態がもう何年も続いてる。電話が超超超超嫌い」「なんだ。私だけじゃなかったんだ」「絶対出たくない。用事があるならメッセージでやり取りさせてほしい」「休んでいる時に電話が鳴ると神経がすり減る」「電話は話を聞いてその場で反応しないといけないのが嫌」「母親からの電話以外は嫌で仕方がない」などのコメントが相次いだ。

また、「電話に出て良いことなんて一つもない」「着信音を聞くと嫌な予感しかしない」「電話がかかってくるということはつまり面倒なことが起きるということ」「電話の用事の9割が悪いこと。これが宇宙の心理」との声のほか、「スマホは年中、鳴らないように設定してる」「かかってくるだけじゃなく、こちらからかけるのも嫌」「チャットアプリの音声メッセージを録音するのも嫌」などの声も寄せられている。(翻訳・編集/北田

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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