韓国で「ロボット殺人事件」、世界的に見ても類似の事故がしばしば発生

Record Korea    2023年11月12日(日) 23時0分

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韓国の農産物センターで7日夜、産業ロボットが人を農産物が入った箱と誤認して作動したために、1人が死亡する事故が発生した。韓国以外の国でも、自動化機器が人を死傷させる事故が発生している。

韓国の慶尚南道(キョンサンナムド)の農産物センターで7日夜、作業中の産業ロボットのために男性従業員1人が死亡する事故が発生した。韓国では3月にも、産業ロボットのために従業員が負傷する事故が発生している。また、世界的に見ても自動化機器が人を傷つける事例がときおり発生している。

事故が発生した農産物センターは5年前にロボットを導入した。人手不足の際などに役立ってきたという。7日夜にはパプリカの仕分け作業をしていた。死亡したのはロボットメーカーに所属する40代の技術者で、ロボットのセンサーの点検をしていた。ロボットが男性を農産物が入る箱と誤認して、男性を吊り上げてベルトコンベヤに乗せ、男性はベルトが移動したことで顔や胸を強く圧迫され、病院に搬送されたが死亡した。警察は、現場管理に落ち度がなかったか調べるという。

韓国では3月にも自動車部品工場で、50代男性作業員が、ロボットに圧迫されて重症を負った。ロボットなど自動化装置が人を傷つける事例は、韓国以外でも発生している。

ロシアのモスクワでは2022年7月、チェス大会でロボットと対戦していた7歳男児が、ロボットに指を挟まれて指の骨を骨折した。ロボットは男児がルール違反をしたと認識し、阻止しようとして作動した結果とされている。同件はロボットの安全性を改めて考えさせられるきっかけになった。

米国では10月に、女性が無人で走行する自動運転自動車にひかれる事故が発生した。女性は数秒前に別の車にはねられて路上に横たわっていた。女性をはねた車は現場から逃走した。その直後に自動運転車がやってきたという。女性は生命に深刻な危険が及ぶ重傷を負った。

女性の負傷を深刻化させたのはGMクルーズが製造した自動運転車で、米国当局は同社製の自動運転車の走行を一時停止させた。GMクルーズはその後、同様の事故を防ぐための更新を施した。

韓国では高齢化などにより労働人口の不足が深刻化している。そのため、産業用ロボットの使用率は、世界でもトップクラスになったとされる。国際ロボット連盟が2022年に発表した報告書によると、韓国では「製造現場従業員の10人に1人が産業用ロボット」の状態という。(翻訳・編集/如月隼人

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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