人民網日本語版 2023年10月11日(水) 6時30分
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中国の決済サービスがさらに高度化している。
このほど開催された第19回アジア競技大会(杭州アジア大会)を観戦しに、海外から大勢の観光客が訪れ、より多くの消費と決済のニーズも生まれた。支付宝(アリペイ)プラットフォームのデータを見ると、同大会の開幕以来、海外からの訪問者の支付宝を利用した決済件数の1日平均が開幕前より68.8%増加したことがわかる。新華社が伝えた。
中国人民銀行(中央銀行)は海外の訪問者の決済ニーズによりよく応え、モバイル決済とデジタル化サービスをより便利に体験してもらうため、関連機関がより力を入れて取り組み、円滑な決済サービスを持続的に提供するよう誘導した。
現在、海外の訪問者向け決済サービスはより高度化し、海外の携帯電話の番号でデジタル人民元ウォレットを登録・開通し、海外発行クレジットカードを通じてチャージし、中国で決済に利用することができるようになった。一部の海外のウォレットで中国の支付宝や銀聯などのQRコードを直接読み取り、決済を行うことも可能になった。
最近、デジタル人民元には海外で発行されたカードによる「プレチャージ」の新機能が加わり、海外の訪問者はVISAカードやマスターカードなどの海外発行クレジットカードを通じてあらかじめウォレットにチャージし、決済に利用できるようになった。ウォレットに残高が残った場合は、海外発行カードにキャッシュバックできる。
中国工商銀行の関係者は、「これまで海外から中国を訪問する人がデジタル人民元ウォレットを使おうとすると、その都度チャージしなければならなかった。プレチャージの新機能がリリースされると、決済プロセスはより短縮され、操作はより簡単でスムーズになる」と説明した。
今年7月、支付宝と微信支付(WeChatペイ)が、海外発行カードとひも付けされた決済に対応するとそろって発表した。杭州アジア大会の開催直前には、アントグループが杭州アジア大会サービス計画を高度化し、支付宝プラットフォームのネットワークの力を借りて、海外の7つのウォレットによる中国での決済に対応することを明らかにした。2022年には、マレーシアなどにある3つの海外のウォレットが先駆けて試行事業を行った。現在、上述した10の海外ウォレットで東南アジアと東アジアの消費者1億7500万人以上をカバーしている。杭州アジア大会の開幕以降、この10の海外ウォレットの中国での1日の取引件数の成長率は最高で200%を超えた。(提供/人民網日本語版・編集/KS)
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