中国メディアの第一財経は9日、韓国のサムスン電子とSKハイニックスの中国工場が米国製半導体製造装置の対中輸出規制の適用外になったことについて、サムスン電子のコメントを伝えた。

記事によると、韓国大統領室は9日、米政府がサムスン電子とSKハイニックスの中国工場を「検証済みエンドユーザー」（VEU）に指定したことで、米国製の半導体製造装置の対中輸出規制の適用外になり、別途の手続きや期限なしに半導体製造装置の供給が可能になったと明らかにした。

これについて、サムスン電子は第一財経の取材に応じ、「関係政府との緊密な連携により、中国での当社の半導体生産ライン操業に関する不確実性は大いに払拭（ふっしょく）された。当社は今後も、世界の半導体産業の安定したサプライチェーンを維持するために、関係するすべての政府と緊密に連携していく」とコメントした。

サムスン電子はNAND型フラッシュメモリーを西安工場で製造し、SKハイニックスはDRAMメモリーを無錫工場で、NAND型フラッシュメモリーを大連工場で製造している。

台湾の調査会社トレンドフォースによると、6月末時点で世界のDRAM市場における両社合計シェアは70％近くに達し、NAND型フラッシュメモリーは50％に達している。（翻訳・編集/柳川）