2023年10月4日、韓国・ファイナンシャルニュースは「杭州アジア大会卓球混合ダブルスの授賞式で、韓国代表チームの行動が中国の観客たちの心をわしづかみにした」と報じた。

記事によると、中国・杭州で先月30日、第19回アジア競技大会の卓球混合ダブルスの授賞式が行われた。韓国のチャン・ウジン‐チョン・ジヒペアとイム・ジョンフン‐シン・ユビンペアは決勝戦でそれぞれ中国代表に破れ、銅メダルを獲得した。

記事は「この日の授賞式は韓国代表チームのおかげで終始和気あいあいとした雰囲気だった」とし、「メダルを首にかけた際にチョンのジャージの襟が折れ、それに気づいたチャンが直してあげる場面があり、その姿を見た観客から歓声が上がった」と説明している。歓声を聞いたチャンはポカンとした表情を浮かべていたが、すぐに状況を理解して恥ずかしそうにうつ向き、チョンも手で口を覆って笑っていたという。

また記事は「その後はイムとシンの愉快な行動が観客たちの笑いを誘った」とし、「2人はカメラに向かって“ほっぺハート”のポーズを披露した」「メダルと花束を受け取った後には、イムがチャンの行動をまねしてシンの襟元を触り、登壇者と会場は笑いに包まれた」と伝えている。

この映像は中国のSNS上で話題となり、「可愛い」「恋愛ドラマのワンシーンのよう」「雰囲気の良さそうなチーム」「明るく幸せそうな韓国の選手たちの姿がほほ笑ましい」「中国の選手たちも勝敗に関係なく、良いメンタルを持ってくれたら」などの反応が寄せられているという。

この記事を見た韓国のネットユーザーからも「これがスポーツマンシップ。銅メダルも立派だ！」「本当に素晴らしい。彼らが真の勝者」「あまりに幸せな場面で何度も繰り返し見てしまう」「先進国の香りがする…」「和やかな韓国代表チームが誇らしい。見ている人まで幸せにしてくれる授賞式だった」「韓国国民が代表選手に望むもの。昔は金メダルのみだったけれど、今はスポーツを楽しみ、最善を尽くす姿だ」「金メダルを目標にするのは当然のことだけど、銀・銅メダルも喜べる選手になってほしい」などの声が上がっている。（翻訳・編集/堂本）