Record China 2023年9月23日(土) 22時0分
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中国で2歳児のおしっこが原因で負傷者が出た事故をめぐり、親に11万元(約220万円)余りの賠償命令が出たことが物議を醸している。
中国で2歳児のおしっこが原因で負傷者が出た事故をめぐり、親に11万元(約220万円)余りの賠償命令が出たことが物議を醸している。中国メディアの頭条新聞が22日付で伝えた。
報道によると、2022年6月、ある病院の小児外来を訪れた劉(リウ)さんは子どもの受け付けを急いでいたため足元の「水たまり」に気付かずに滑って転倒し負傷。後に10級の障害(10段階で最も軽い)と診断された。
防犯カメラの映像から、劉さんが現場を通る前に2歳半の男児がその場でおしっこをしていたことが分かった。男児と付き添っていた家政婦はその場を離れ、その12秒後に劉さんがおしっこで滑り転倒。男児と家政婦は約2分後に掃除をするためにモップを持って戻ってきた。
このほど行われた裁判の判決では、劉さん自身にも一定の過失があるものの、劉さんを負傷させた主体が男児であると認定。男児の父親に70%の賠償責任があるとして、治療費など11万元余りと慰謝料1000元(約2万円)の支払いが命じられた。
この件について頭条新聞は「2歳の幼児がそこら辺におしっこをして保護者に11万元の賠償命令、あなたはどう思う?」とのネットアンケートを行っており、全体の6割強が「判決は合理的」を選んでいるが、「判決はやや重い」も3割弱となっている。
ネットユーザーからは「病院なんだから近くにトイレくらいあるだろう」「子どもだからってそこら辺に排泄したらだめ。紙おむつをはけよ」「自分で排泄をコントロールできないならなぜおむつをしないのか。2歳は当然におむつをするものじゃないのか」「2才ならトイレは覚えるべき。まだ覚えていないなら外出時はおむつが必須」との声が多く上がった。
また、「親であればもちろん責任を負うべきだが、最も直接的な責任は家政婦にある。欧米なら親が家政婦を訴えるだろう」「子どもがおしっこをしたら家政婦はその場を離れず、まず知らせるべき」「賠償は親ではなく家政婦がすべき」との意見も。
一方で、「おしっこしてそのまま帰ったのかと思ったよ。一応、処理はしようとしてたんだ」「(このような重い判決が出るのだから)わが国の出生率が下がり続けるのも仕方ないな」「運が悪かった。子どもを連れているし、モップを探して帰ってくるまでわずか2分。わざとじゃないのは明らか。10級程度の障害でなぜそんなに多額の賠償をしなければならないのか」との声も寄せられた。(翻訳・編集/北田)
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