ASEANに願望を抱く中国の工場がベトナムを調べるために列を作る―香港英字紙

Record ASEAN    2023年9月23日(土) 6時0分

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サウスチャイナ・モーニング・ポストは20日、東南アジア諸国連合(ASEAN)に願望を抱く中国の工場がベトナムについて調べるために列を作っているとする記事を掲載した。写真は今年の中国・ASEAN博覧会。

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香港英字紙サウスチャイナ・モーニング・ポストは20日、東南アジア諸国連合(ASEAN)に願望を抱く中国の工場がベトナムについて調べるために列を作っているとする記事を掲載した。

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記事は、今年で20回目を迎えた中国・ASEAN博覧会について取り上げた。

記事によると、中国南部の広西チワン族自治区南寧市でこのほど開催された今年の中国・ASEAN博覧会で、ベトナムへの工場移転についての問い合わせを待つ中国の製造業者の数は、他に類を見ないものだった。

ベトナムのDEEP C工業団地の営業責任者であるグエン・ティ・ガ氏によると、17日に開催された300人超が参加した1時間のビジネスネットワーキングセッションの終了後も、十数人の潜在的な中国人顧客がグエン氏に質問するため待っていた。

16日から4日間の日程で開催された博覧会で、グエン氏は「昨年以降、中国企業の関心が本当に高まっている。パンデミック後の今年は特に活況を呈した」と中国語で流ちょうに語った。

今年の博覧会にはASEANと中国から2000を超える数の企業が参加した。

グエン氏によると、DEEP Cの五つのゾーンに中国から入居した化学、電子、太陽光パネルメーカーなど約30の顧客の半数が昨年入居したばかりだという。グエン氏は「さらに多くの中国企業が入居することを期待している」とし、今年末までにさらに中国から7~8社が入居するだろうと付け加えた。

2018年に中国と米国の貿易戦争が始まって以来、ベトナムは、関税を回避するために中国から撤退した製造業にとって好ましい移転先となっているが、中国からの投資を呼び込むという点でこの地域での競争は激化すると予想されている。

ベトナムは比較的安定した政治環境と、アジア諸国の中で3番目に多い若くて低賃金の労働力により、長い間この地域の製造業と輸出の中心地となってきた。

ベトナム計画投資省(MPI)によると、中国は昨年、ベトナムにとって4番目に大きな外国の投資家であり、米国は引き続き最大の投資家だった。

しかし、ビジネスや貿易の専門家は、西側の、特に米国の輸入業者の間での原産地規則の厳格化を予想している。これにより、部品を中国から調達しながら、関税を回避するためにベトナムなどで組み立てている企業に対して、より一層の監視が行われる可能性がある。これはベトナムを越えて拡大する可能性があるが、マレーシアが、中国の投資にとってより魅力的な選択肢として認識される機会となる可能性もある。(翻訳・編集/柳川)

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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