中国の焼肉店が「日本人お断り」、当局が撤去を指示=中国ネットでは「外に知れたら恥」の声も

Record China    2023年9月5日(火) 12時0分

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中国・遼寧省大連市の焼肉店が「日本人の入店お断り」と書かれた横断幕を掲げ、当局に撤去を指示された。

中国・遼寧省大連市の焼肉店が「日本人の入店お断り」と書かれた横断幕を掲げ、当局に撤去を指示された。新浪新聞など複数の中国メディアが伝えた。

現場で撮影された映像を見ると、問題の店の窓ガラスに外から見えるように「日本人の入店はお断りしております。純粋に個人的なコンプレックスです」と中国語と日本語で書かれた横断幕が掲げられている様子が分かる。

店主は「個人的な感情です。自分でうっぷんを晴らすだけなので良いでしょう。ニュースで水(処理水)の問題が報じられたので掲示した。以前は日本人もうちの店に来ていた。商売に影響が出るが、1卓や2卓程度の売り上げは気にしない」とする一方、「(政府当局の)関係部門が連絡してきて『許可しない』と言われ、撤去するよう指示された」と語った。


中国のネットユーザーからは、店を支持する声や撤去を命じた当局を批判する声が殺到している。また、ある微博(ウェイボー)ブロガーは、先日「中国人へ 当店の食材は全て福島県産です」と書かれたボードを掲げた日本の飲食店に言及し、「日本の店は差別じゃないなどと言うやつもいたが、そいつらはまた手のひらを返してこの店(焼肉店)を差別だと批判するのではないか?」と投稿し、共感を集めている。

一方で、「当局は正しいことをしている。こんなことが外に知れたら恥だ」「市民レベル(の対立)にまで問題をエスカレートさせるべきではない」「これは間違いなく差別。気骨があるないの問題ではなく、民族的な素養の問題だ」との声や、「日本語だけで書けばいい。中国語で書いているのは誰に見せるためなのか」「注目を集めたいだけ」との声も少数ながら見られた。

8月24日に東京電力福島第一原発の処理水海洋放出が始まって以降、中国では日本に対する反発の声が高まっており、日本国内に迷惑電話をかけたり、日本関連の施設や学校に石や卵を投げつけたりする行為が起きている。(翻訳・編集/北田

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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