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日本の処理水放出で「放射能魚」が生まれるのか? 専門家2人「全くない」―台湾メディア

Record China    2023年8月30日(水) 9時0分

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台湾メディアのCTWANTは28日、「日本の核廃水(処理水)によって『放射能魚』が生まれるのか? 2人の専門家が分析:全くない」との記事を掲載した。

台湾メディアのCTWANTは28日、「日本の核廃水(処理水)によって『放射能魚』が生まれるのか? 2人の専門家が分析:全くない」との記事を掲載した。

記事は、日本が24日から東京電力福島第一原発の処理水海洋放出を開始し、3日間のトリチウム検査の結果はいずれも下限値を下回るものだったが、(台湾も含め)各国では塩の争奪戦が起きるなど懸念が広がっていると説明。そうした中で、魚介類へのリスクに関する専門家の見解を紹介した。

台湾大学海洋研究所の蕭仁傑教授は「トリチウム水は他の放射性核種に比べて害が少なく、大量に取り込まない限り人体に影響はない」と指摘。「どれくらいの量が健康被害につながるかに関する研究は現在のところ少ないが、かつてコイの稚魚を1リットル当たり5万ベクレルのトリチウムを含む水と、トリチウムを含まない水とで飼育して比較した研究者がいたが、両者の成長に大きな違いはなかった」と述べた。

その上で、「福島原発のトリチウムの放射線量は1960年代に行われた核実験後に世界じゅうの大気に残留した量をはるかに下回る」とし、「福島から排出されるトリチウムを含む廃水(処理水)は1リットル当たり1500ベクレル未満であり、日本の基準を大きく下回るだけでなく、世界保健機関(WHO)が定める1リットル当たり1万ベクレルの基準も大きく下回る。さらに海水と混ざり合い、希釈されることを考えると、放出地点の1~2キロ先ではほとんど検出されなくなる」と説明。太平洋での漁業に影響を及ぼすことはないとの見方を示した。

また、台湾義守大学診療放射線学科の陳清江准教授も「2019年10月時点で、福島の貯水タンクのトリチウムの含有量は約856兆ベクレル、平均濃度は1リットル当たり73万ベクレル。1年以内にすべてを放出した場合、現地の人が吸収する放射線量は0.81マイクロシーベルトだが、日本人は毎年自然界から平均2100マイクロシーベルトを吸収している」と指摘した。

そして、「東京電力のシミュレーションでは年間22兆ベクレルのトリチウムを放出した場合、放出地点から南北1.5キロ、沖合い0.7キロの範囲内で、海水中のトリチウム濃度が1リットル当たり1ベクレルを上回るが、これによる被ばく線量は自然界で受ける量を大きく下回っている。日本人が自然界で受ける放射線量は年間2100マイクロシーベルトだが、トリチウムを含む廃水が引き起こす放射線量はその10万分の1で、ほとんど無視できるレベルだ」と述べた。(翻訳・編集/北田

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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