<ボイス>周永康の立件は「老いたトラ」狩り、独裁政権の反腐敗は「もろ刃の剣」―中国民主活動家

Record China    2014年7月30日(水) 10時43分

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29日、中国共産党は周永康前党政治局常務委員に対し「重大な規定違反」があったとして立件・捜査することを決定した。中国政府の反腐敗運動に関して民主活動家の王丹氏は自身の見解を発表している。写真は中国・北京。

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2014年7月29日、中国共産党は周永康(ジョウ・ヨンカン)前党政治局常務委員に対し「重大な規定違反」があったとして立件・捜査することを決定した。当局は収賄容疑などで刑事責任を問う方針で、政治局常務委員経験者が汚職容疑で追及されるのは初めて。中国政府の反腐敗運動に関して民主活動家の王丹(ワン・ダン)氏は、自身の見解をフェイスブックに投稿した。

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王丹氏は、「反腐敗と政権の繁栄・崩壊の関連性について、一つの歴史が教訓となるかもしれない。1948年、中国では金融の混乱が生じ、当時の国民党は経済統制を行った。統制は蒋介石の息子で後に台湾の総統に就任する蒋経国が担当したこともあり、大きな支持を得た。蒋経国は経済統制の一環で反腐敗運動を実施。当時中国の経済や政治に多大な影響を及ぼしていた4大家族を対象とした。これは一線から退いた“老いたトラ”を狩る習近平政権より、より大規模な反腐敗運動と言える。国民党の反腐敗運動に当時は称賛の声が巻き起こったが、1949年、中国本土での国民党政権は崩壊した。独裁政権の政党が反腐敗を行う場合、それは国の改革の希望ともなるし、政権の崩壊の始まりを意味することもあると歴史は教えてくれているのだ」

王氏は、天安門事件で中心的な役割を担ったことで、中国当局から「最重要指名手配」と目された人物。1989年に有罪判決、1995年に再び有罪判決を受けた後、4年間服役。1998年に仮釈放され、米ハーバード大学に入学、歴史学で博士号を取得した。現在は、台湾で歴史を教えており、中国の自由を主張し続けている。(翻訳・編集/内山)

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