フィギュアスケーターの羽生結弦さん（28）が結婚を発表したことについて、羽生さんのファンである中国のコラムニストが「結婚発表までもが“羽生結弦”だった」とのコラムを掲載した。

羽生さんは4日午後11時11分に自身のSNSアカウントで結婚を発表した。これについて同コラムは「本当に絶世の大スターだ。彼の結婚発表は日本のX（旧ツイッター）だけでなく、中国の微博（ウェイボー）でも一瞬にしてトレンドを席巻した！」とし、「羽生結弦が結婚発表」「羽生結弦の妻」が微博のトレンド1、2位を独占したほか、「日本語の入籍は結婚の意味」「柚子（ユヅ。羽生さんのこと）はいつ恋愛していたのか」などもトップ10に入り、さらには「文春もダメか」までがランクインしたことを紹介した。

その上で、「文春がトレンド入りしたのも、羽生さんが恋愛していることや相手の秘密を徹底的に隠し通してきたからこそ」と指摘。「特にプロ転向後の多忙な1年間の中で、恋愛をしたり結婚したりする時間はどこにあったのだろうか。そんなうれしさを伴う疑問も、まさに無数のファンたちの本音だろう」と評した。

また、「彼の結婚相手は誰かということが、世間の最大の憶測を呼ぶテーマとなっているが、私たちがよく知る羽生結弦のスタイルでは、自分のプライバシー、フィギュアスケートとは関係のない個人的な事柄については、徹底的に控えめな姿勢を貫いており、詳細は一切明かすことはない」とし、「それがパートナーと自分の新婚生活を守ることになっていることは間違いない」と述べた。

そして、「結婚してすぐに自分から発表することで、パートナーにストレスを与えることなく、また外部の人々に私生活を探る隙を与えない。その徹底ぶりは結婚発表の言葉にも表れている。あの発表で衝撃だったのは、結婚に関する部分は『入籍』だけで、それを除けばすべてフィギュアスケートに関する内容だったことだ」と説明。「ファンたちが『え？羽生くんはフィギュアスケートと結婚したの？』と勘違いしたのも無理はなかった」とした。

コラムは一方で、「こうしたやり方は非常に男らしく、羽生結弦らしいとも言える」と解釈。「これまでずっと、プロ転向後に個人のSNSアカウントを開設した後も、彼はスケート以外の個人的な生活の情報は一切明かすことはなく、今回の結婚宣言が初めてのことだ。これは彼からの、人生が新たなステップに入ったことの報告であり、彼を応援する大勢の人たちへのけじめでもある。しかし、おそらくはこれ以上の詳細な発表はないだろう」と推察した。

その上で、「彼を愛するファンにとっては、彼と彼のスケートを応援し続けることが最大の祝福になる」とし、「人生の新たなステップに入った羽生結弦は、自分の人生や未来、世界についてより多くの新しい認識を持っているだろう。そして、こうした人生の経験がまた彼のスケートの中に溶け込み、私たちに新たなサプライズをもたらしてくれることだろう！」と結んだ。（翻訳・編集/北田）