日本のネット上で映画「バービー」と「オッペンハイマー」のミームに批判相次ぐ―台湾メディア

Record China    2023年8月4日(金) 14時0分

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3日、台湾のニュースサイト・IN NEWSは映画「バービー(Barbie)」と「オッペンハイマー(Oppenheimer)」を組み合わせたミームに日本のネットユーザーから批判が相次いでいると報じた。

2023年8月3日、台湾のニュースサイト・IN NEWSは映画「バービー(Barbie)」と「オッペンハイマー(Oppenheimer)」を組み合わせたミームに日本のネットユーザーから批判が相次いでいると報じた。

記事は、「論争が巻き起こっているのは夏に米国に登場した大作映画『オッペンハイマー』と『バービー』。両作品は世界で興行収入を伸ばし、各方面で議論を呼んでいる」とした上で、「最近、『バービー』の公式ツイッターでは、第二次世界大戦原爆投下を揶揄したようなミーム画像が共有され、日本のネットユーザーから批判が相次いだ。同作公式は急いで謝罪し、ネットユーザーの創作を共有したのみで、公式の立場は代表していないことを強調した」と伝えた。

なお、このミーム画像は「バービー」と「オッペンハイマー」を組み合わせ「バーベンハイマ―(Barbenheimer)」と呼ばれており、ツイッター上ではハッシュタグも出現した。「オッペンハイマー」が原子爆弾の開発に携わった物理学者ロバート・オッペンハイマーを題材にした映画であることから由来している。

続けて記事は、「外国メディアによると、このほど『バービー』の公式ツイッターは、同作の主人公を演じたマーゴット・ロビーが『オッペンハイマー』の主人公を演じる英国の俳優キリアン・マーフィーの肩に座っている画像を共有。背景には原爆投下後のきのこ雲もあり、物議を醸した。これは日本のネットユーザーの怒りを買うには十分で、『バービー』公式は広島や長崎の原爆投下事件を楽しみ、歴史の痛みに触れているとして抗議のコメントが寄せられた」と経緯を説明した。

「バービー」公式は画像を共有するだけではなく、「忘れられない夏になりそう(It’s going to be a summer to remember)」というリプライもしたが、現在は削除されている。

各方面からの批判を受けた後、日本の「バービー」公式もツイッターで謝罪声明を発表し、「ワーナー ブラザース ジャパン合同会社」(=『バービー』の配給会社)の名義で、「『バーベンハイマ―』のミームは、ネットユーザーによって創作されたもので決して公式を代表するものではなく、米国の公式アカウントの配慮に欠けた反応は極めて遺憾であり、アメリカ本社に然るべき対応を求める」という旨の表明をした。後に米国のワーナー・ブラザース社も謝罪声明を発表し、「配慮のないSNSでのムーブメントを非常に遺憾に思っており、心から謝罪します」と投稿した。

記事は一方で「オッペンハイマー」にも言及。「同作は原子爆弾というセンシティブな話題に触れているため、日本では公開されておらず公開時期も未定。日本のメディアでも核問題を議論する動向が見られるようになった」とし、「第二次世界大戦中、米国が1945年に広島と長崎に投下した2発の原子爆弾では25万人以上が死亡し、日本は無条件降伏を宣言。同年9月2日に降伏文書に署名し、第二次世界大戦の終了を象徴した」と歴史的背景を説明した。(翻訳・編集/柳朱音

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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