中国は1日、半導体などの素材になる希少金属のガリウムとゲルマニウム関連の製品に対する輸出規制を開始した。中国の輸出業者は中国商務省の許可がない限り輸出できない。

中国紙・環球時報（電子版）によると、韓国経済新聞は「中国のガリウム・ゲルマニウム輸出規制が韓国半導体を土台から揺るがす」と指摘。「ガリウムは次世代パワー半導体や有機発光ダイオード（OLED）などのディスプレー製造に使われる。ゲルマニウムは半導体プロセス用ガス材料として利用される」とし、「韓国企業はオーストラリアなどから代替輸入先を見つけることもできるが、中国のガリウムとゲルマニウムの世界市場シェアはそれぞれ94％と83％だ。市場では、中国の希少金属輸出規制措置が長期化し、レアアースなどにも拡大するのではないかと懸念する声も聞かれる」と報じている。

環球時報によると、韓国産業研究院は2日発表した報告書で、中国の輸出規制について、「米国に対する報復措置を越え、窒化ガリウム（GaN）を使った次世代パワー半導体市場を先取りしようとする戦略がある」と分析している。（翻訳・編集/柳川）