ヤン・ヤン（楊洋）主演の中国ドラマ「我的人間煙火」の視聴者評価が、今年に入ってから配信・放送された中国ドラマの中で最も低い数字となっている。

ヤン・ヤンが消防士を演じ、女優ワン・チューラン（王楚然）と共演した現代ドラマ「我的人間煙火」は今月配信された最新作品。中国の映画・ドラマの情報サイト豆瓣（douban）では、約30万人のユーザーが同作に評価点をつけているが、5段階評価のうち「1つ星」が64％を占める惨状に。さらに、これまで10点満点のうち平均点は4．0点台だったものが、最新のデータでは3．5点にまで下がっており、今年のドラマの中で最低点だったチャオ・ルースー（趙露思）主演「後浪」の4．0点を抜いてトップとなった。

「我的人間煙火」については、「ストーリーが陳腐」「単純で単調すぎる」といったドラマの描写への低評価が多いほか、主演2人のキスシーンでは水道の蛇口から水が出っぱなしで、国家機関が中国版ツイッター・微博（ウェイボー）で苦言を呈したり、カップルが消火器を遊び半分で使う場面には、多くの視聴者から批判の声が集まるといったストーリー以外の話題も続出。3．5点では下げ止まらず、まだまだ下がる可能性もある。

なお、豆瓣で8．0点以上と評価の高い今年の中国ドラマには、現代ドラマの「追光的日子」「去有風的地方」「愛情而已」、サスペンス作の「狂飙」「漫長的季節」「塵封十三載」、SF作の「三体」、低予算ながらも思いがけない良作と称賛を浴びる時代劇「古相思曲」などがある。（Mathilda）