2023年7月14日、韓国・国民日報は「地下鉄車内で他人の嘔吐（おうと）物を黙々と片づけた青年に感謝状が贈られた」と伝えた。

記事によると、7日午前10時36分ごろ、ソウル地下鉄6号線ヨンシンネ駅から乗車し合井（ハプチョン）駅に向かっていた20代の男性が、椅子の上に放置されていた他人の嘔吐物をティッシュで拭く姿が目撃された。その様子を動画で撮影した人物が「自分が吐いた物ではないのに一生懸命に片づけている姿に感動した」としてSNSに動画を投稿したところ話題になったという。

ソウル交通公社がネットを通じてこの男性の情報を募集したところ、男性の知人から連絡が入り、12日午後に男性を本社に招くことができたという。知人は男性について「日ごろから他人を思いやっている心の美しい青年」だと話している。男性は「たまたまウェットティッシュを持っていたので片づけられるなと思い、責任感と良心という価値観に合った行動を取った。他の人たちに被害が及ぶのではと心配だった」と話している。

公社は男性に感謝状と記念品を贈った。今後、ソウル市長特別表彰にも推薦する予定だという。

この記事に、韓国のネットユーザーからは「よくできた青年だ」「本当に一生懸命拭いてる。素晴らしいね」「なんて心の美しい人だろう」「本当に素晴らしい」「この世に天使がいるとしたら、こういう人じゃないかと思う。感動した」「顔に品性が表れている。どうもありがとう」「自分だったら、すぐに別の車両に逃げただろうな。反省しなくちゃ」「地下鉄一生無料券でもあげるべき」「もし就活中だったら、企業は特別採用してあげて」「こんなに素晴らしい息子さんを育てたのはどんな親御さんだろう」など、称賛の言葉が殺到している。（翻訳・編集/麻江）