このほど女性にまつわる過去の不祥事が報じられた中国の男性歌手ツァイ・シュークン（蔡徐坤）について、すでに活動を制限する封殺が始まったと報じられている。

24歳の人気歌手ツァイ・シュークンに先月末、2021年に一般女性と性的関係を持ち、その後妊娠が発覚した女性に人工妊娠中絶手術をさせていたとの話題が浮上。病院の診察記録、通話アプリの記録といった複数の証拠品が中国版ツイッター・微博（ウェイボー）に登場した。また、当時ツァイ・シュークンの母親が火消しに奔走し、女性の私生活を探るため隠しカメラで盗撮させていたとの話題も浮上し、これが女性を怒らせて騒動に発展する原因になったとも報道されている。

この一件について、ツァイ・シュークン側から説明や謝罪は行われていないが、ゲスト出演する人気バラエティー番組では、最新回を放送予定だった先月30日、放送2時間前にウェイボーで延期を発表。理由の説明はなかったが、ツァイ・シュークンが原因と推測されている。

また、エンタメ情報サービスの豆瓣（douban）では、ツァイ・シュークンの紹介ページで音楽作品のタイトルが全削除され、ブレークのきっかけとなった人気オーディション番組をはじめ、出演番組からも名前が削除されている。今月8-9日に参加予定だった音楽祭でも、出演者リストから名前が消えていることが明らかに。ニュースサイトの捜狐（SOHU）では、すでに封殺が始まったか、あるいは“ハイリスク芸能人”の1人に数えられ、エンタメ関連の各社が自主的に封印をスタートしたと報じている。（Mathilda）