脱中国を進めるとき…?韓国を取り巻く貿易環境が急変=韓国ネット「中国と決別を」

Record Korea    2023年6月26日(月) 8時0分

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23日、韓国メディア・毎日経済は「昨年は中国に対する半導体輸出が不振で経常収支が21年ぶりに赤字に転落した一方、米国に対しては過去最大規模の黒字を計上した」と伝えた。

2023年6月23日、韓国メディア・毎日経済は「昨年は中国に対する半導体輸出が不振で経常収支が21年ぶりに赤字に転落した一方、米国に対しては過去最大規模の黒字を計上した」と伝えた。韓国を取り巻く貿易環境が大きく変化する中、産業高度化、輸出国の多角化により中国依存度を下げる「脱中国戦略」が急がれるとの声が上がっているという。

韓国銀行が22日に発表した地域別国際収支によると、昨年の中国に対する経常収支は77億8000万ドル(約1兆1187億円)の赤字を記録した。赤字転落は2001年(7億6000万ドル)以来21年ぶりで、集計を始めた1998年以降で最悪の数値だった。半導体を含む機械・精密機器、石油製品などを中心に輸出が減少した一方、原資材輸入が増えたことで、商品収支が急落したためだという。

対中国商品収支は100億6000万ドルの赤字で、赤字に転落したのは集計開始以来、昨年が初めて。商品の輸入により輸送費支出も増え、輸送収支を含むサービス収支も5億9000万ドルの赤字を記録した。第一次所得収支は26億4000万ドルの黒字だったが、前年より23億1000万ドル減少した。

対中経常収支は1991年の韓中貿易開始以来、黒字を維持してきた。2000年代半ば以降は中国の高度成長を追い風に黒字規模も拡大し、13年には過去最高(560億1000万ドル)を記録した。しかし、2010年代後半に米中貿易戦争により貿易規模が縮小し、19年には259億6000万ドルまで落ち込んだ。その後も黒字規模は減少を続け、昨年は赤字に転落した。

記事は「問題は対中貿易赤字は一時的な減少ではないこと」「中国内の産業構造変化により、もはや『中国特需』は期待できない」と指摘している。貿易協会国際貿易通商研究院のチョ・サンヒョン院長によると、「これまで韓国は中国に中間財を輸出し、中国が完成品を作って世界に売るという協業関係だったが、中国が中間財を含む自国産業の育成を始めたことで、競争関係に転じた」という。

一方、米国に対する経常収支は677億9000万ドルの黒字で、過去最大規模を記録した。自動車メーカーの対米輸出が好調で、商品収支は563億8000万ドルの黒字と、やはり過去最大規模を記録した。サービス収支は20億2000万ドルの赤字で、05年(マイナス33億ドル)以降、最も赤字幅が小さかった。第一次所得収支は137億9000万ドルの黒字で、前年より45億5000万ドル拡大した。

欧州連合(EU)、日本との経常収支も改善された。対日経常収支は177億8000ドルの赤字で、前年より赤字規模が約20%縮小された。化学工業・石油製品などの輸出額が拡大し、商品収支赤字が23億6000万ドル減の153億3000万ドルを記録した影響が大きいとしている。対EUでも12年(15億1000万ドル)以来、10年ぶりとなる黒字(70億4000万ドル)を記録した。「輸出品の高級化で付加価値が上がり、米国、日本、EUなど先進国に対する経常収支が改善された」と業界は分析している。

対東南アジア経常収支は802億3000万ドル。原資材輸入が増えたことで減少した。対中東経常収支は890億5000万ドルの赤字で、前年(マイナス479億8000万ドル)より赤字幅が大幅に拡大した。

この記事に、韓国のネットユーザーからは「中国依存度を下げることは大歓迎だ」「中国に頼らなくても何ら問題はない。中国とは決別しよう」「米国が過去最大の黒字なら、中国をカバーしてもまだ余る」「中国はメリットが皆無の国になった。進出しても、技術を盗まれるだけ。工場を撤退させて、インドに投資するほうがいい」「中国は捨てるべき国の第1位だ」などの声が寄せられている。(翻訳・編集/麻江)

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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