中国、内モンゴルで世界最大の砂漠の太陽光発電所建設―仏メディア

Record China    2023年6月14日(水) 6時0分

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11日、仏国際放送局RFIの中国語版サイトは、中国の内モンゴル自治区で世界最大の砂漠の太陽光発電所が建設中だと報じた。

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2023年6月11日、仏国際放送局RFI(ラジオ・フランス・アンテルナショナル)の中国語版サイトは、中国の内モンゴル自治区で世界最大の砂漠の太陽光発電所が建設中だと報じた。

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記事は、スイス紙ノイエ・チュルヒャー・ツァイトゥングの報道を引用。世界最大の砂漠の太陽光発電所建設が同自治区西部のダラト旗から数キロ離れた砂漠地帯で進み、草一つ生えていない荒涼な砂漠で重機による地ならしや太陽光パネルの設置といった作業がせわしなく行われているとした。また、同旗幹部の話として「すでに3300ヘクタールに太陽光パネルを設置した。30年までに5800ヘクタールほどにまで増やす予定だ」と伝えている。

その上で、このプロジェクトは中国のグリーンエネルギーへの転換を象徴するプロジェクトの一つであり、同自治区は強い風が吹くこと、年間を通して日照時間が長いことから新エネルギー発電の先鋒的役割を担っているとした。

また、同自治区は中国における重要な石炭生産地の一つであり、石炭によって現地の暮らしが潤ってきたものの、数十年にわたる採掘で水位の低下や土地の枯渇といった深刻な環境破壊も引き起こしてきたと指摘。さらに、21年の秋には石炭供給不足で、22年には干ばつで深刻な電力不足が発生し、全国各地の工場が一時的な操業停止を余儀なくされたこともあり、中国の指導部はエネルギーの安全確保を優先事項に据えて取り組み出したと伝えた。

そして、中国は現在、30年には二酸化炭素の排出量を減少に転じさせ、60年にはカーボンニュートラルを実現するという気候変動目標を掲げていると紹介。なおも電力の63%を火力発電に依存しているものの、太陽光、風力、水力による発電の割合が28%に達し、さらに飛躍的に増加していることから、専門家らは中国の目標達成に楽観的な見方をしていると伝え、「中国が50年には62%の電力を再生可能エネルギーで賄うようになる」というS&Pグローバルの予測を紹介した。(翻訳・編集/川尻


※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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