中国もIT分野ではドイツ頼み―独メディア

Record China    2023年5月30日(火) 11時0分

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28日、仏国際放送局RFIの中国語版サイトは、ドイツが中国の工業技術に依存する一方で、中国もIT分野でドイツに依存しているとドイツメディアが指摘したことを報じた。

2023年5月28日、仏国際放送局RFI(ラジオ・アンテル・インテルナショナル)の中国語版サイトは、ドイツが中国の工業技術に依存する一方で、中国もIT分野でドイツに依存しているとドイツメディアが指摘したことを報じた。

記事は、独メディア・メルクールがこのほど「ドイツ人はドイツ工業の対中技術依存が日増しに高まっていることを大いに語るが、中国がドイツのハイテクに依存していることを無視している。中国もITのコア分野でドイツに依存しており、デカップリングすれば中国にも痛みが及ぶことになるのだ」と論じたことを紹介した。

そして、中国によるドイツのハイテクに対する依存の一つが、ソフトウエア企業SAPの手掛ける統合基幹業務システム(ERP)だと指摘。ERPは企業の運営に不可欠な存在となっており、中国企業の約35%が同社製品を使用しており、特に生産分野や通信分野企業での採用率が高くなっていることを挙げた。また、シーメンスのCADソフトウェアなども中国の重要インフラ業界において大きなシェアを獲得していると伝えた。

さらに、自動車向け半導体でも中国はドイツ企業に依存しており、同分野の半導体メーカー大手インフィニオン・テクノロジーズでは中国事業収入が同社の収入全体の29%を占め、日本、米国、ドイツの合計よりも多くなっていると紹介。「中国人は現在、ドイツのソフトウェアと半導体に依存している。その依存度は時間の経過とともに低下する可能性があるが、ドイツのソフトウエア産業が世界をリードする地位を保ち続けられる限り、一夜の間に消失することはない」と評している。

記事は、「依存」はネガティブなイメージを受けがちであるものの、各国経済が緊密に連係することにはポジティブな一面もあるとし、独人工知能研究センターの専門家が「互いにシェアを持ち合う、さらにはセンシティブなソッフトウェア分野で協力を進めることは、乱用を防ぐ上でベストな保険になる」との見方を示したと伝えた。(翻訳・編集/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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